ベーカー嚢腫は、膝サポーターで良くなりますか？

ベーカー嚢腫は、膝の裏側に滑液（関節液）が過剰に溜まることで形成される袋状の腫れのことを指します。この状態は、膝関節内の炎症や半月板損傷、変形性膝関節症などが原因となることが多く、中高年だけでなく、スポーツによる負傷でも発生します。放置すると痛みや不快感が強まり、日常生活に支障をきたす場合があります。

症状と影響

ベーカー嚢腫があると、膝裏に腫れや痛みを感じ、膝の曲げ伸ばしが制限されることがあります。症状が進行すると、歩行や階段の昇降が困難になる場合もあり、適切な治療が必要です。膝裏の圧迫感や、特に膝を曲げたときの不快感が主な特徴です。

治療法とサポーターの活用

軽度のベーカー嚢腫には安静やアイシングが効果的ですが、サポーターを使用して膝を安定させることで症状の悪化を防ぎます。当院では、ベーカー嚢腫に特化したサポーターを提供しており、膝裏への適切な圧力を加えることで、腫れや痛みを和らげる効果が期待できます。

滑液を抜く処置（関節穿刺）や炎症を抑える治療と併用することで、より効果的なケアが可能です。また、筋力トレーニングや理学療法を取り入れることで、膝の負担を軽減し、再発予防にもつながります。

ベーカー嚢腫の症状が気になる方は、適切なサポーターと治療法で快適な生活を目指しましょう。早めの対応が症状の悪化を防ぐ鍵となります。

水を抜いてもまた溜まる

半年ほど前から左膝の裏に膨らみができましたが、痛みがなかったため特に気にせず過ごしていました。しかし、膨らみが次第に大きくなり、違和感を覚えたため病院を受診したところ、ベーカー嚢腫と診断されました。10年以上、仕事や家族の介護で膝に負担をかけてきた自覚はありました。医師からは安静にすれば自然に治ると言われ、水を抜いてもらいましたが、数か月ごとに再び溜まる状態が続き、治らないことに悩んでいました。

膝に痛みが出てきた

しばらく痛みはなかったものの、次第に膝を曲げ伸ばしするたびに痛みを感じるようになり、さらに右膝にもベーカー嚢腫が発生して裏側に不快感を覚えるようになりました。膝を曲げると痛むため、極力曲げないように歩いていると今度は腰が痛くなり、どのように動けば良いのか分からなくなりました。

夫がインターネットでベーカー嚢腫用のサポーターを見つけ、森上鍼灸整骨院のメール相談でいくつかのサポーターを紹介してもらいました。医療用サポーターを使ったことがなかったため、「動きやすさ」や「自然な歩行ができるか」が心配でしたが、通販ではなく直接院を訪れて相談しながら購入することにしました。

私たちはサポーターを活用してベーカー嚢腫のケアをサポートしています。

当院では、病院でも使用される医療用サポーターを独自に、固定用、悪化防止用、保護用に分類し、ベーカー嚢腫の症状や用途に応じた最適な使い分けをご提案しています。

補強テープで安定性を向上

肌に補強テープを貼り、その上からサポーターを装着すると、筋肉を補強する効果が高まり、膝の安定性がさらに向上します。

膝裏への負担軽減

日常生活や軽い運動時には、両側にアルミステーが入った医療用サポーターを装着することで、膝の安定性を向上させ、膝裏の負担を軽減できます。ベーカー嚢腫の再発防止にも効果的です。

日常生活の不意の動作による悪化防止

日常の軽い動きや家事などを行う際には、上下丈が短いサポーターを使用すると動きやすさが向上します。曲げ伸ばしがしやすく、膝裏の圧迫感を軽減しつつ、膝が固まるのを防ぐことができます。

安静時のケアに

保護用サポーターは、ご自宅で安静に過ごす際や就寝中の膝ケアに最適です。特にベーカー嚢腫による膝裏の腫れや痛みが続く場合には、温めることで症状の緩和が期待できます。

温浴療法のすすめ

相談してみて

森上鍼灸整骨院は清潔で落ち着いた雰囲気があり、安心して検査やサポーターの試着を行えました。最初は左膝、次に右膝と両膝にベーカー嚢腫ができてしまい、なぜ治りにくいのか不安でしたが、院長先生が丁寧に原因を教えてくださいました。頻繁に水を抜くだけでは根本的な改善にならず、体の動きを整えることが重要だという説明がとても勉強になりました。長野まで足を運びましたが、それだけの価値があったと感じています。

その後

外出時にはエクスエイドニーライトスポーツ3を両膝に使っていましたが、膝の曲げ伸ばしや歩行時に痛みを感じることがなくなりました。自宅では薄型膝裏クロスXGを使用していました。夏でも快適で、膝裏にパッドが入っていて、膝裏がとても楽でした。サポーターを使い始めてからは膝の痛みが軽減され、水が溜まることもないです。夫が森上鍼灸整骨院を見つけてくれたおかげでここに通えたこと、そして先生方の丁寧なサポートに心から感謝しています。本当にありがとうございました。