鍼治療の効果
鍼治療は免疫力のバランスを保つと言われており、バランスを保つことで自身の免疫力が暴走するのを防ぎます。お薬とは違い、弱くなっている免疫力を高める作用もあります。
疲れが溜まったり過度なストレスを感じたりすると、交感神経が優位になりリウマチの症状が強く現れますが、鍼治療をすると、副交感神経が刺激されて体がリラックスし、本来の機能を取り戻すお手伝いができます。
また、鍼治療で全身の筋肉が緩んでくると、リウマチの薬を全身に巡らせることが可能になり、少ない量でも最大限に効果を発揮することが期待できます。
※「自己治癒力の限界を超えた、長年の負担で疲れ切ってしまった状態」を改善することができます。
痛みの原因を治療する
腫れている関節の滑膜を刺激して関節の炎症を抑えたり、自律神経を整えたりする鍼治療をおこないます。
鍼治療で自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えると、自己免疫の暴走が抑えられ、リウマチによる関節の炎症が軽減することが多いです。
関節の炎症具合は医療用サーモグラフィで診ると分かるので、当院では予め全身の状態を確認し、炎症を抑えるためのツボの選定に活かしています。
治療前

治療後

治療前

治療後

関節の痛みを治療する
鍼治療は筋肉や関節の神経への効果が高いため、関節の動きを維持することが可能になり、関節の可動域を広げることができます。実際に、関節が固まり完全に動かなくなった方でも、関節周囲の筋肉や靭帯(スジ)に鍼治療をすることで、少しですが動くようになります。この少しの動きがあると、日常生活は大きく変わります。
また、変形した関節により、本来の重心バランスが崩れて新たな関節の炎症を引き起こす原因も治療していきます。
身体の歪みを治療する
足の痛みにより背骨が側弯になります。荷重に無理が掛かり足以外の関節を痛めたり、左右のアンバランスが筋肉に負荷をかけ代謝が悪化したりします。重心バランスを整えることで正常な姿勢を取り戻します。鍼治療をすると、姿勢筋の緊張が取れて自然に重心がそろいます。体全体なバランスが整うと自律神経のバランスも安定してきます。
レーザーを使った治療
直接股関節へのアプローチではなく、リウマチの全体症状を改善する為に取り組む治療です。星状神経節へレーザーを照射することで、自律神経系の中枢である視床下部に直接働きかけて、自律神経の乱れを調整することができます。視床下部は免疫系、内分泌系の中枢でもあり、自律神経系と免疫系、内分泌系は密接に関連しています。自律神経の乱れは免疫能の低下や様々な病気の原因なると言われています。以前から、星状神経節へのブロックは、多くの医師がリウマチ、自己免疫疾患にも効果が高いと言われています。