ステロイドとはなんですか？

もともとカラダの中にある炎症を止めるホルモンです。副腎という組織から分泌されるので副腎皮質ステロイドといいます。体調を整えるのに重要な働きをするので合成ステロイドが開発されて治療薬として使われていいます。

ステロイドはどんな副作用がありますか？

血圧や血糖値が上がることや、骨がもろくなることがあります。処方する先生が副作用を考えているので短期的には心配ないのですが、長い期間の中で、違う先生が違う病気で複数回にステロイドを処方すると副作用が強く出ることがあります。

ステロイド依存性難聴とはなんですか？

自己免疫疾患で自分の免疫力が自分の耳を攻撃してしまうと考えられています。一定量のステロイドを使って炎症を止めないと聴力が低下します。ただ、突発性難聴のステロイドのパルス療法後にステロイド依存性難聴になることも多い感じがします。

どんな症状がありますか？

両耳み難聴があることが多いと言われますが、片耳のこともあります。耳鳴りやめまいが強いケースも多いです。突発性難聴の治療後に発症することがあります。

治療法はありますか？

ステロイドを使うと症状が改善します。ステロイドが効果が出る最小量を探し出してステロイドを続けます。鍼治療も効果的です。自分の副腎皮質ホルモンを出やすくする鍼治療や、自己免疫疾患の鍼治療で効果が上がることが多いです。

良くなることはありますか？

ステロロイド依存性難聴を自己免疫疾患と考えると、鍼治療の得意分野になります。リウマチに鍼治療が効果的なように自己免疫を整えることで状態を改善できます。ホルモンバランスを整えることもできるので効果的です。

ステロイド依存性難聴は、鍼灸治療で治りますか？

ステロイド治療をやめたら難聴が再発しました。調べたら鍼治療が効果的のようですが、治していただけますか？

長野県宮本隆一様

ステロイド依存型難聴は鍼治療で良くなることが多いです。

ステロイドのパルス療法が原因で、ステロイド依存性難聴になることがあります。ステロイドをやめることで急激に難聴が悪化します。鍼治療で脳のホルモンバランスを整えることで、自分の副腎皮質ホルモンがしっかり機能するようになると、ステロイド依存性難聴が良くなることが多いです。ステロイドが習慣となる前に、早めに鍼治療を始めましょう。

詳しくは、 ステロイド依存性感音難聴に鍼治療は効果があるのか？ をご覧ください。

院長吉池弘明