舌痛症は、鍼灸治療で良くなりますか？

脳のホルモン異常によるジストニア

舌の痛みは、ビタミンの欠乏やカンジダ症でも起こりますが、明らかな異状がなく長期的に舌の痛みが続く場合は、ジストニアであることが多いです。

ジストニアは、脳の幸せホルモンの分泌が少なくなることで、筋肉が緊張し、目が勝手に閉じたり(眼瞼けいれん)、字を書くときに手が震えたり(書痙)、自分の意志に反して様々な症状が起こります。

舌痛症の場合だと、舌の筋肉が緊張して前に出てしまうことで、歯に当たって痛みが生じていることが多いです。

現れる症状

舌先や舌の縁がピリピリしたり、人によっては熱く燃えるような痛みを感じたりすることがあります。食事中や何かに集中しているときは、比較的痛みは気にならなくなり、夕方にかけて痛みが強くなる傾向にあります。

鎮痛剤が効かないので常に痛みがある状態ですが、見た目では分からないため、周囲の人にあまり理解してもらえず、お悩みになられている患者様が多いです。

お医者様の治療法

原因を探すため、口腔内の検査・アレルギー検査・血液検査・MRI検査などがおこなわれますが、これらの検査で異常が認められなければ、痛みの緩和を目的として トリプタノールなどの抗うつ薬が処方されます。

抗うつ薬にはさまざまな種類がありますが、副作用として吐き気、だるさ、強い眠気などが現れることもあるので、お体に合わない場合はお医者様に相談しましょう。

注意が必要なこと

ジストニアによる舌痛症は、安定剤や睡眠薬の副作用で起こることもあるため、くれぐれもご留意ください。また、抗うつ薬は舌痛症の「症状を緩和するために使われる」ものなので、もとから改善するには、原因である幸せホルモン(セロトニン)の分泌を促し、脳内ホルモンのバランスを整えていくことが重要です。

当院の治療方針

ホルモンを調整するには、緊張した筋肉をほぐしたり歪みを整えたり、血液の巡りを改善するなどの全身治療が必須なので、当院ではお医者様とは違った角度から全身検査をおこない、患者様の症状に応じた鍼治療の効果的なツボの選定に活かしています。

全身検査をする鍼灸院は珍しいと存じますので、お医者様の舌痛症治療をしても改善しない方や、何かご不安がある方は、無料相談よりお問い合わせください。

※治療効果の出方には、個人差があります。

T様は、お子様の世話やご両親の介護、多忙なお仕事、睡眠薬の服用など様々な要因が重なり、ジストニアの発症につながったのだと存じます。

当初、全身検査をしたときは自律神経の乱れやストレス過多な状態で、舌だけでなく全身の体温が低下していましたが、今では温度が戻って良い状態が維持できていますので、土台が整うようにもうしばらく鍼治療を続けていきましょう。

院長 吉池 弘明

舌痛症の検査

舌痛症は、舌と顔の筋肉が緊張するため、舌が前に出やすくなり、歯に当たって痛みが起こることが多いです。

また、体温異常が出るので(体温が異常に下がっていることが多いので)、当院では医療用サーモグラフィで温度変化を確認しながら、舌や顔の過緊張を取り除く鍼治療をおこなっています。

自然治癒力を高める鍼治療

ジストニアの舌痛症は脳の病気(脳内のホルモンバランス異常)ですが、首や背骨が歪んでいたり、ふくらはぎの温度が低かったりすると、脳と自律神経に向かう血流が滞って治りの妨げとなります。

鍼でインナーマッスルを緩ませ、椎骨動脈の圧迫や足の血流の滞りがなくなっていくと、筋肉の緊張がほどけてジストニアの舌痛症が改善することが多いです。

お医者様から処方された薬を服用中の方は、自己判断で減薬すると離脱症状が現れることがあるので、事前にお医者様とご相談ください。

また、食事をすると痛みが気にならなくなるケースも多いですが、甘すぎるものや辛すぎるものは、舌への刺激になるため過剰にとりすぎるのは避けたほうが良いです。

治療回数について

14回ワンクールで治療を続けて検査をします。
一日に複数回治療をすることも可能です。
その後、検査を行ない、治療間隔を決めていきます。

検査料

自律神経のバランス異常や、ストレス、血流・リンパの状態、カラダの傾きを調べます。
初診時に25,000円前後の検査費用がかかります。

鍼治療の費用

検査結果に合わせて、 舌痛症の鍼治療Ａ・Ｂ・Ｃ を組み合わせて行います。
※事前に治療見積もりを作成しますので、予算に合わせて治療範囲を決めることも可能です。
※平日13時以降、土曜、日曜、祝日は初診時のみ、検査費用と治療費が1.5倍になります。

舌痛症の鍼治療Ａ

　

舌痛症の鍼治療Ｂ

舌痛症の鍼治療Ｃ