帯状疱疹は、鍼灸治療で治りますか？

帯状疱疹の原因
帯状疱疹は、子どものときにかかった水ぼうそうのウイルス（水痘・帯状疱疹ウイルス）が原因です。ウイルスは脊髄近くの神経節と呼ばれる部分に逃げ込んでいて、疲れやストレスなどで免疫力が低下したときに再び暴れ出します。

疲れ
体が疲れると自律神経が乱れて免疫力がさがります。神経節に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスは神経に沿って暴れ出します。疲れは徐々にたまると本人もきずかないことが多くあります。鍼治療で免疫力を上げながらゆっくり休みましょう。

ストレス
ストレスが過度になると、ホルモンバランスが崩れて免疫力がさがります。また、体温もさがるのでさらにウイルスと戦えなくなります。体温の低下も徐々に始まるので本人がきずかない間に免疫力が低下します。医療用のサーモグラフィーで測定するとストレスの状態も調べることができます。

お薬の副作用
ステロイドを長期にわたって服用すると免疫力が低下します。帯状疱疹や感染症にかかりやすくなります。ステロイドが大量投与される疾患にも鍼治療は有効なものが多いので鍼治療をしましょう。お薬を減らせることが多いです。

帯状疱疹の治療
抗ウイルス薬（アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル）を使って治療されます。重症なものは、入院して抗ウイルス薬（アシクロビル、ビダラビン）の点滴静注をすることもあります。抗ウイルス剤はウイルスの増殖を抑える作用があるので、免疫力を整える鍼治療を併用すると患者様も多くなっています。

帯状疱疹の鍼治療
急性期は自律神経のバランスを整えることで体の自然治癒力を高めます。特にストレスが原因で発症した帯状疱疹に効果があります。その後、神経を直接刺激することで回復力をたかめ帯状疱疹が後遺症になるのことを防ぎます。

スーパーライザー
交感神経の緊張が続くと血流が低下して自己免疫力が低下します。スパーライザーを交感神経幹に照射することで交感神経の緊張がとれると患部の免疫力が高まります。神経の代謝が高まり回復を促します。神経節ブロックに比べて安全な方法なので副作用を気にせず治療ができます。

免疫力を高める治療
ストレスがかかると体から抗ストレスホルモンのコルチゾールがでます。コーチゾールは治療に使われるステロイドとほぼ同じで、ストレスをはねのけるように血糖と血圧を上げます。免疫力をさげて炎症を止めます。ただ、こうした状態が長く続くと体が疲弊して病気になりやすくなることが知られています。鍼治療は乱れた自律神経を調整して免疫力を整える効果があるので、ストレスが原因の疾患の治療に選ばれる方が多くなっています。

免疫力を高める鍼治療
自律神経の乱れによる免疫力の低下を治療します。
鍼で神経を刺激することで自律神経のバランスをとり、 患者様の免疫力を取り戻し、帯状疱疹ウイルスに対する抵抗力を付けます。

モアレトポグラフィー
背骨のゆがみを調べます。
背骨にゆがみが出ると自律神経のバランスを崩すことが多くあります。免疫力が低下して帯状疱疹になることも多いため、背骨のゆがみを調べて治療をします。ゆがみを治すと 自律神経のバランスが整い帯状疱疹の回復が早まることが多くあります。西洋医学的には見逃されてしまう症状です。

サーモグラフィー
体表の温度を測定します。
ストレスがかかると体表の温度が変化するので、サーモグラフィーで全身の表面温度を測定します。ストレスが強くかかると手足の温度や顔の温度が低くなります。血流も低下するので免疫力が低下して帯状疱疹が発症するケースが多くあります。 免疫力が低下している患者様は顔の温度や手足の温度も低下していることが多いため、温度分布を調べて治療します。

エコー

頚椎の動脈の状態を調べます
自律神経の中枢に血液を運ぶ血管の血流を調べます。首が曲がっていると脳底に血液を運ぶ椎骨動脈を圧迫することがあります。椎骨動脈の血流が低下すると自律神経のバランスを崩して免疫力も低下することが多いのでエコーで調べて鍼治療をします。