鍼治療後に症状が悪化した気がします。

翌日の悪化は、動き過ぎが原因です。

鍼治療は、体の機能を取り戻しながら症状を改善する治療です。痛み止めや安定剤で症状を抑える治療では無いので、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら症状が改善していきます。一時的に症状が悪化することもあるので、担当鍼灸師にご相談ください。

鍼あとの痛みが悪化した。
置鍼中（鍼を刺したままで時間を置くこと）に筋肉に力を入れると、鍼が引っ張られて鍼の痛みが強くなることがあります。この痛みは1時間～2日程度で収まります。刺激が強かった分、その後の回復は早まります。

手足のしびれが悪化した。
治療の姿勢が原因です。肘の部分をベッドで圧迫すると小指のしびれがでることがあります。治療時の首の姿勢が悪いと、頚椎症の場合、手のしびれが一時的に悪化することが有ります。ベッドから起き上がると徐々に症状は改善します。

ヘルニアの痛みが悪化した。
お薬で痛みだけを抑えていると、つぶれた椎間板に合わせて背骨が曲がってしまうことがあります。鍼治療で背骨の機能が戻り出し、寝返りや起き上がり動作が速くなると、一時的に痛みが悪化することがあります。背骨の回復具合に合わせて動くことで痛みは良くなります。

めまいや耳鳴りが悪化した。
自律神経が影響するめまいや耳鳴りは、不安で症状が悪化することがあります。自律神経は安定を好むので、治療法が変わったり、担当の先生が変わったりするだけで調子を崩します。自律神経が繊細な方に多く起こりますが、鍼治療の刺激量が合うと順調に回復します。

鍼治療に緊張する患者様は、症状が悪化すると鍼治療が原因かと悩む方が多いです。鍼治療そのものが原因の悪化は特徴がありますので、不安なことや心配なことがありましたら担当の鍼灸師にご相談ください。