ヘバーデン結節は、鍼灸治療で治りますか？

指先の関節が変形する病気です。始めの頃は指を使うときに関節の中心に痛みが出ます。痛みが出るほどに変形が進みます。関節の周りに骨棘がでて指が腫れて変形しますが、変形で指が動かなくなると痛みが無くなります。

整形外科やリウマチ科で診断を受けます。へバーデン結節の診断がされると痛み止めで治療をされますが、変形が進むので見た目を気にされる方は鍼治療が効果的です。ホルモンバランスを整えて変形の進行を防げます。

痛みを止めるのか、変形を止めるのかにもよって違います。そのままの自然経過では10年程度で変形が末期に進むと痛みが無くなります。痛み止めで痛みを止めて手を使い続けると、変形が進行する傾向がありますが、変形が末期になると固まって痛みが止まります。変形を進ませないようにするには2～3年程度の鍼治療が必要です。

ご両親のどちらかから、関節が弱い体質を受け次いでいることが多いです。指の関節だけでなく、膝や腰、足首の関節も変形することが多いので注意をしましょう。

痛み止めを使って指を過度に動かすと、変形が進むので注意をしましょう。指の変形を進ませないためには、固定・関節の環境の改善、指のリハビリが大切です。痛みを止めたいのか、指の美容的な形を維持したいのか、治療を担当する先生にしっかり伝えましょう。

整骨院では、へバーデン結節が原因で関節を捻った場合は保険の対象になります。慢性的な変形の治療では保険外となります。その都度、保険適応が異なりますので、通院されている整骨院でご相談ください。鍼治療では、痛みのある場合は保険の対象となることが多いです。

関節リウマチは自分の免疫細胞が自分の関節を攻撃してしまう自己免疫疾患です。へバーデン結節は指の関節の老化が過度に進んだ状態です。リウマチは病気としてしっかり対応する先生が多い半面、へバーデン結節やブシャール結節は、老化現象として治療の対象とされないことが多いです。

状態を選んで知識と技術がある鍼灸師が治療をすれば、鍼治療の効果が上がります。鍼治療をするには、チェーン店でマッサージや整体をメインにした鍼灸院ではなく、開業歴が長い40才以上の鍼灸師が治療を受け持つのが良いです。

へバーデン結節を起こしている関節の側面に鍼をします。関節に良い油がでるので関節の動きや良くなります。

痛みや腫れの症状は取れますが、変形した関節はもとに戻らなくなります。変形が進行する前に早めに鍼治療をしましょう。外科的には骨を削る手術や人工関節もありますが、すべての指に適応するのは困難です。