鍼灸院の選び方を教えてください。

ジャンパー膝と診断されました。

朝起きたときのこわばりや立ち上がりの痛みが強く、部活や日常動作にも支障が出ています。
病院では「安静に」と言われましたが、できるだけ早く競技や生活に復帰したいと思っています。

鍼治療に興味があります。どんな視点で治療先を選べば良いですか？

長野県 K.H.様

ご相談ありがとうございます。

ジャンパー膝のように膝蓋腱や周囲の筋肉に炎症や痛みがある場合、膝だけでなく姿勢や動作のクセまで評価してくれる鍼灸院を選ぶと安心です。

さらにサーモグラフィやエコーなど検査機器で血流や膝の状態を確認できることも大切です。回復の進み具合が客観的に分かり、施術の効果を見極めやすくなります。

薬や注射に頼らず改善を目指すなら、鍼治療とあわせてサポーター提案や再発予防の運動指導まで行ってくれる院がおすすめです。

鍼灸師宮原魁都

まずは、体の状態を丁寧に見てくれる院を

ジャンパー膝は膝のお皿の下（膝蓋腱）に負担が集中して起こり、引っかかり感・痛み・こわばりが出やすくなります。
症状のある膝だけでなく、姿勢・重心・動きのクセまで確認してくれる鍼灸院を選ぶことが、根本改善への第一歩です。
サーモグラフィやエコーなどで血流や膝の状態を可視化できると、変化が分かりやすく安心です。

POINT

悩みや生活動作を丁寧にヒアリングする
血流・冷え・炎症を確認できる検査設備がある
薬に頼らないやさしい鍼治療を提供している
続けやすい通院計画と再発予防の提案がある

血流や冷えを「見える化」する検査機器

痛みのある部位では血流の滞りや温度差が出ることがあります。
サーモグラフィ等を使うと施術前後の変化がひと目で分かり、改善の実感につながります。

治療前

治療後

体にやさしい、無理のない鍼治療を

鍼治療は深部のこわばりに届き、血流を整える自然な方法です。
痛みが強い時期でも体への負担が少ない施術を行う院なら、安心して継続できます。必要に応じて医療用サポーターの提案があると、日常や運動時の安定にも役立ちます。

通いやすさも、続けるうえでの大事なポイント

良い治療でも、通いづらいと継続が難しくなりがちです。
自宅からの距離や交通手段、バリアフリー・駐車場の有無・予約の取りやすさも事前に確認しておくと安心です。

POINT

院内の移動がしやすい（バリアフリー等）
車で通いやすく、駐車スペースがある
年齢や症状にかかわらず丁寧に対応してくれる

著者情報

私が書きました

森上鍼灸整骨院鍼灸師宮原魁都

高校時代にサッカーで内側側副靭帯断裂を経験。鍼灸治療に興味を持つ。思うように体が動かないことで、精神的に追い込まれる気持ちは誰よりも理解できるとの思いから、リハビリ科の鍼灸治療に取り組んでいる。

ジャンパー膝の鍼灸外来

お医者様とは違った角度から検査をして鍼治療に活かしています。

姿勢バランスを確認して、膝への負担を軽減

ジャンパー膝の痛みがあると、無意識にかばう姿勢になり、体のバランスが崩れることがあります。
当院では、モアレトポグラフィという特殊な検査機器を使い、姿勢や重心の傾きを「見える化」。
痛みの背景にある筋肉の左右差や緊張を見極め、膝への負担をやわらげる治療につなげています。
サーモグラフィで血流や冷えの状態を可視化

ジャンパー膝では、血流の滞りや冷え、自律神経の乱れが痛みやこわばりに関係することもあります。
医療用サーモグラフィを用いて体表の温度をチェックすることで、目に見えない不調も早めに把握。
より的確な鍼治療を行うための大切な指標となります。
エコー検査で筋肉や関節の状態をその場で確認

歩くときに痛みや違和感がある場合は、関節や周囲の筋肉の状態を把握することが重要です。
当院では、超音波エコーを使って膝周辺の炎症や緊張をリアルタイムでチェックし、症状に合わせた施術を行います。
検査に基づいたやさしい鍼治療で自然回復を後押し

当院では検査で得られた情報に基づき、必要なツボだけを選んで施術を行います。
「とりあえず刺す」ではなく、刺激を最小限に抑えつつ、回復力を高めるやさしい鍼治療を心がけています。