タナ障害は、鍼治療で治りますか？

佐藤様は、生まれつきタナがあったのですが、同じ方向ばかりを走りこんだので、膝の軸がずれて他よです。背骨から膝までの重心軸が揃ったので引っかかりも出なくなると思います。今後は、左右、均等に運動をするようにしましょう。

鍼灸師・柔道整復師 吉池 加奈

※「患者様の声」は、個人の感想です。

私たちは、整形外科の先生とは違った角度から検査をします。タナ障害の原因を全身症状から調べます。自律神経や左右の脚力の違いが原因の場合もあるので、早めに原因を探しましょう。原因を調べて治療をすることで、健康な膝を取り戻すことができます。

モアレトポグラフィー

どちらの脚に負担がかかっているか調べます。タナ障害の患者様は、タナ障害側に重心をかけていることが多いので、重心異常の原因を調べて治療します。

サーモグラフィー

体の異常は温度分布に現れます。筋力の低下や関節炎を事前に調べて治療することで、タナ障害をもとから治すことができます。

エコー

エコーを使って左右の筋繊維の太さの違いを調べます。何らかの原因で筋繊維が細くなると、関節の異常運動や代謝異常がでるので、細くなった筋肉を治療します。

原因を治療する

専用サポーターもありますが実際は役不足で、四頭筋付着部を補強する膝サポーターが必要です。鍼治療で大腿四頭筋を柔らかくすることや、背骨の側彎を治すことが効果が有ります。

膝を治療する

滑膜を鍼治療することで、滑膜が活性化して質の良い油を作れるようになります。膝関節内の環境が良くなり膝蓋軟骨の負担が軽減されます。合わせて、体の重心バランスをとることで軟骨のすり減りがとまり膝の健康を取り戻します。

体の機能を整える

背骨に側弯があると、片側の脚に負担がかかるため軟骨を痛めたり、代謝が悪化したりします。重心バランスを整えることで健康な膝の関節を取り戻します。

鍼治療をすると、姿勢筋の緊張が取れて自然に重心がそろいます。両膝に均等に負担がかかるので、タナ障害を防ぎます。

代謝の低い場所を探して、治療することで膝の正常な運動機能が戻ります。タナ障害が起こりにくくなります。

保存療法

ヒアルロン酸を関節内に注入したり、膝サポーター使います。鍼治療をすると関節滑液の質が良くなるので軟骨のすり減りを防止できます。

症状に合わせて使う

動くことが多い時

膝蓋骨の動きを整えることで、タナが膝蓋骨に挟まれることを防止できます。タナは両膝にあるので、膝サポーターは両膝に使うようにしましょう。痛みのない範囲で動くことにより、自然とタナを挟まない動作が身に付きます。

不安定を無くす

膝に負担がかからないときはタナ障害の予防用の膝サポーターを使います。調子が良い時ほど再発を防止することで、タナ障害が習慣にならずに回復します。サポーターは両膝に使用してください。

膝の安静を保てる時

ファシリエイドサポーターは質の良い保温用のサポーターです。血流を改善してタナが挟まれない環境を作ります。ラインアップサポーターは適度に膝蓋骨を圧迫することで膝蓋骨の軌道を整えてタナが挟まりにくい動きを習慣にします。

膝サポーターの効果

タナはアジア人に多くある膝の構造的な特徴です。膝の環境と膝蓋骨の軌道にが正常に戻れば挟まれることがなくなります。痛み止めはよくありません。タナの症状を慢性化させてしまいます。症状にあったタナ障害の膝サポーターを使うことで自然な状態でタナ障害を治すことができます。膝サポーターの選び方でわからない時はご相談ください。

治療回数について

タナの炎症が引き始めるまでは、毎日の治療が必要です。
タナの炎症が引いた後は1週間に2～3回程度で治療をします。
14回の治療後に検査をして治療回数を決めていきます。

検査料

重心バランスや筋繊維の左右差を調べます。
初診時に3,850円～8,250円程度の検査費用がかかります。

鍼治療の費用

検査結果に合わせて、 タナ障害の鍼治療・ 運動連鎖を整える鍼治療を組み合わせて行います。
※事前に治療見積もりを作成しますので、予算に合わせて治療範囲を決めることも可能です。

タナ障害の鍼治療

タナの炎症を引かせる鍼治療です。
※1～5か所については保険が適用できるケースがあります。
※正座のための運動療法には330円の費用がかかります。
※別途、1本26円の鍼材料費がかかります。

運動連鎖を整える治療費