ベーカー嚢腫は、鍼治療で治りますか？

■ベーカー嚢腫の原因

ベーカー嚢腫には原因があるので、原因を治すようにしましょう。膝そのものが弱っているケースや、他の部分をかばって膝に負担がかかっているケースがあります。長引く場合は膝以外が原因のことも多くあります。ベーカー嚢腫になっ原因を探して治療をすれば、徐々に痛みや膨らみが引いていきます。

※「患者様の声」は、個人の感想です。

私たちは、整形外科の先生とは違った角度から検査をします。ベーカー嚢腫の原因を全身症状から調べます。自律神経や左右の脚力の違いが原因の場合もあるので、早めに原因を探しましょう。原因を調べて治療をすることで、健康な膝を取り戻すことができます。

モアレトポグラフィー

どちらの脚に負担がかかっているか調べます。ベーカー嚢腫の患者様は、ベーカー嚢腫側に重心をかけていることが多いので、重心異常の原因を調べて治療します。

サーモグラフィー

体の異常は温度分布に現れます。筋力の低下や関節炎を事前に調べて治療することで、ベーカー嚢腫をもとから治すことができます。

エコー

エコーを使って左右の筋繊維の太さの違いを調べます。何らかの原因で筋繊維が細くなると、関節の異常運動や代謝異常がでるので、細くなった筋肉を治療します。

原因を治療する

体の重心バランスが崩れてしまうと、膝に負担がかかりベーカー嚢腫が起こりやすくなります。脚力や代謝異常を治療することで、ベーカー嚢腫が癖にならない健康な膝に戻すことができます。

膝を治療する

滑膜を鍼治療することで、滑膜が活性化して質の良い油が出るようになると油の量が減り、ベーカー嚢腫が小さくなります。合わせて、モアレ、サーモ、エコー検査で異常がでている範囲を治療することで膝の健康を取り戻します。

体の機能を整える

背骨に側弯があると、片側の脚に負担がかかるため軟骨を痛めたり、代謝が悪化したりします。重心バランスを整えることで健康な膝の関節を取り戻します。

鍼治療をすると、姿勢筋の緊張が取れて自然に重心がそろいます。両膝に均等に負担がかかるので、ベーカー嚢腫を防ぎます。

代謝の低い場所を探して、治療することで膝の正常な運動機能が戻ります。ベーカー嚢腫が起こりにくくなります。

動画：補強テープと膝サポーター

状況に合わせて使う

長時間歩く時

大腿四頭筋を強化することで膝関節水腫を減少することができます。膝の関節と連絡しているベーカー嚢腫を小さくするのにお勧めの方法です。姿勢変化の矯正にもなるので、膝に水が溜まらない姿勢を身に着けることができます。

歩くことが少ない時

膝の裏面を圧迫する膝サポーターです。ベーカー嚢腫に一定の圧力をかけることができるので、ベーカー嚢腫が慢性化するのを防げます。膝サポーターは両膝に使います。

膝を安静に保つことができる時

質の良い保温用のサポーターです。膝関節は体の中でも温度が低い部分で、負傷すると治りにくい関節です。膝を保温することで血液循環を改善して 治りやすい環境を作ります。サポーターは両膝に使います。

膝サポーターの効果

膝の水は、膝を守るために膝の油が多く出ている状態です。サポーターで軟骨を守ると自然に水が引きます。副作用が無く原因疾患も治せる優れた方法です。膝サポーターの選び方でわからない時はご相談ください。

治療回数について

膝裏の炎症が引き始めるまでは、毎日の治療が必要です。
膝裏の炎症が引いた後は1週間に2～3回程度で治療をします。
14回の治療後に検査をして治療回数を決めていきます。

検査料

ベーカー嚢腫の大きさや筋繊維の左右差を調べます。
初診時に3,850円～8,250円程度の検査費用がかかります。

鍼治療の費用

検査結果に合わせて、 ベーカー嚢腫の鍼治療・ 重心バランスを整える鍼治療を組み合わせて行います。
※事前に治療見積もりを作成しますので、予算に合わせて治療範囲を決めることも可能です。

水が溜まる膝の鍼治療

関節包の炎症を治す鍼治療です。
※1～5か所については保険が適用できるケースがあります。
※正座のための運動療法には330円の費用がかかります。
※別途、1本26円の鍼材料費がかかります。

重心バランスを整える治療費