骨棘の原因
背骨の老化
骨棘の原因は 背骨の老化です!人の背骨は20才から老化がはじまりますが、老化が早い人ほど骨棘ができます。
健康な椎間板・骨棘が成長した椎間板
ぎっくり腰で椎間板がつぶれると、背骨は不安定なスライド運動をするようになります。
スライド運動が原因で、靭帯が引き伸ばされると、背骨のふちに石灰がたまって骨の棘(トゲ)ができます。
骨棘(コツキョク)自体は痛くありませんが、骨棘が神経に触れると腰が痛みます。
骨棘が原因で、腰が動く範囲が狭まり、腰痛から逃げるように背骨が曲がってしまいます。
- 骨棘が原因の腰痛(横)
- 骨棘が原因の腰痛(後)
骨棘の症状
年齢を重ねるよりも早いペースで背骨の老化が進みます。ちょうど、お肌の手入れをしていた女性が、いつまでも若々しいのに比べて、紫外線を浴び過ぎが肌にしわやシミができるようなものです。
骨棘ができた背骨は、動く範囲が狭くなり、徐々に曲がって動かなくなります。
腰を曲げると伸びなくなります
中腰の後に、スムーズに腰が伸びなくなります。胡坐で座った後も、背骨が伸びなくなります。この時に、急に伸ばそうとすると、ぎっくり腰になったり、足のしびれがでたりします。
筋肉に負担がかかる
背骨が徐々に曲がっていくので、曲がった背骨を支えようとするために、筋肉に負担がかかるようになります。背骨が曲がってくるので、健康な時と首の形状や肩の位置関係が変わってしまうので、首を痛めたり、肩を痛めたりすることがあります。
動きはじめの痛み
朝、起きるときに腰が痛くなります。痛みは動き始めると徐々に軽くなります。曲がってきている背骨を、無理に伸ばしたことが原因なので、お風呂で温まると調子が良くなります。
治療
安静
痛いことはしないようにします。骨棘が原因の腰痛は動き出しの時に負担がかかって変形が進むので、動き出す時にゆっくり動くようにします。姿勢を良くしようとすると痛みが悪化するので、腰を反らないようにします。
体操療法
骨の血液循環を良くするためにします。無理に反らそうとすると背骨の変形が進むので、膝を抱え込む運動をします。呼吸の止まる運動は筋肉が固くなり、かえって変形性腰椎症が悪化するので、呼吸が乱れない程度に運動することが大切です。
腰痛ベルト
痛みをなくして、背骨の負担を少なくするには腰痛ベルトが効果的です。変形性腰椎症では材質の柔らかい腰痛ベルトを使います。背骨の変形が進むのを防いでくれます。変形性腰椎症が進んで背中が曲がってしまうと、お尻に負担がかかるので、骨盤ベルトでお尻を固定した方が調子が良くなります。
薬物療法
消炎鎮痛薬や血液循環を改善する薬が使われます。
理学療法
腰を温めたり、筋肉を柔らかくしたりします。以前はローリングベットを使って背骨を伸ばす医療機関が多かったのですが、無理に伸ばすと、かえって背骨を痛めるので、最近はウオーターベッドを使うところが増えています。
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