腰痛でやってはいけないこと
腹筋運動をすると腰痛悪化するので注意をしましょう。腹筋だけでなく、無酸素運動が入るジムでのトレーニングでも、原因不明の腰痛が悪化することが多いです。痛み止めを使って動くと腰痛が慢性化したり天候の変化でぎっくり腰を繰り返すようになるので注意をしましょう。
ぎっくり腰の鍼治療
ぎっくり腰を起こした患者様に、姿勢筋(インナーマッスル)のストレスや疲れをとって自然治癒力を上げる鍼治療を提案しています。
ストレス
ストレスがかかると筋肉が固くなります。特に背骨の姿勢を保つインナーマッスルは自律神経も分布しているため、ストレスや天候の変化で緊張が高まり固くなります。動作が遅れるのでくしゃみや、かがんだだけの動作でぎっくり腰を起こすようになります。
ぎっくり腰
ストレスにかかったインナーマッスルは、レントゲンやMRIで異常が発見できないので、ぎっくり腰は原因不明の腰痛に分類されます。ただ、公式な見解ではレントゲンやMRIで異常が発見できない軽微な椎間板障害として考えられています。ぎっくり腰を繰り返すうちに椎間板ヘルニアに発展することや、椎間板がすり減って脊柱管狭窄症に発展することもあるので注意が必要です。
ぎっくり腰の鍼治療
インナーマッスルを直接治療することで血液循環と柔らかさを取り戻します。合わせて、鍼治療特有の自然治癒力を上げる効果があります。鍼治療をするとホルモンの作用で、
睡眠時に自然治癒力が高まります。ぎっくり腰をもとから治すのにおすすめの方法です。
ぎっくり腰の後遺症の鍼治療
首・背中・腰・股・膝・足首の連携動作を整えて、腰だけに負担がかからないようします。スポーツ医学の世界では通常に行われている方法で、鍼治療が得意な分野です。
ぎっくり腰の後遺症
痛みをかばって動いたために、腰のインナーマッスルが癒着したり、首・背中・股・膝・足首のインナーマッスルとの連携が取れなくなったりします。初動作で腰だけに負担がかかるので、ぎっくり腰を繰り返したり、椎間板ヘルニアに移行したりします。
ぎっくり腰後遺症の症状
痛みからかばうように体が側弯をするので、足の長さが違ったり、肩甲骨の高さが違ったりします。ぎっくり腰を繰り返したり、場合によっては椎間板ヘルニアに移行したりします。自律神経のバランスも崩れることが多いので、頭痛やめまい、動悸や息切れが起こることもあります。
ぎっくり腰後遺症の鍼治療
モアレやサーモ、エコーを使って腰と連携する関節のインナーマッスルの左右差を治療します。関節各部の運動連鎖を整えることができるので、腰に負担がかからない自然な動きが戻ります。 腰が弱いとあきらめていた方にもおすすめの方法です。
腰痛ベルトを使った治療
市販の腰痛ベルトを機能別に、 固定用、 リハビリ用、 保護用に分類して使い分けると、ぎっくり腰の後遺症を治すことができます。
急性期や関節が硬い午前中は、 固定用を使います。
関節が緩みだす午後は、 リハビリ用を使います。
安静を保てる時は、 保護用を使います。
固定用
動作の中での動きを固定、補強をして腰を守ります。腰の組織が壊れるのを防いで回復を助けます。きつく締め付けることをせず、適度な固定で使うのがコツです。
リハビリ用
関節が動き出す午後に使います。 リハビリ用の腰痛ベルトを適度に使うことで腹筋が弱くなることや、関節の動きが固まるのを避けることができます。痛みをかばって側弯や筋力低下が起こるのを防ぎ、背骨と体の状態を最適に保つことができます。
保護用
安静を保てる時に使います。強く締め付けなければ睡眠時も使えます。不意な動作で腰の炎症が再発するのを防ぎます。愛護的に腰を保てるので、腰の自然治癒力を引き出すことができます。
腰痛ベルトを効果的に使い分けることで腰の機能を戻すことができます。遠方の患者様には通販で販売もしています。 ぎっくり腰の後遺症の腰痛ベルト集へ
モアレトポグラフィー
背骨の円背と重心バランスを調べます。
背中に等高線を出して体のゆがみを調べる検査です。ぎっくり腰をすると円背(猫背で背骨が固まった状態)になったり、体が傾いたままになって重心がずれたりします。腰の負担が大きくなって、ぎっくり腰を繰り返したり背骨の変形が進んだりします。モアレトポグラフィーを使うと姿勢の異常が目で確認することができます。
ぎっくり腰が治らない原因を調べることができる検査です。
サーモグラフィー
体温の異常を探します。
ぎっくり腰が原因で、筋肉の萎縮や関節拘縮があると体温の異常として現れます。体温の異常を調べることでレントゲンやMRIで異常がでない初期段階で腰の異常を発見することができます。ぎっくり腰の後遺症でインナーマッスルや脊椎の関節に動きの異常があると、体表温度が変化します。
動きの異常を確認することができる検査です。
エコー
筋繊維の萎縮を調べます。
ぎっくり腰が後遺症になると、腰や脚の筋線維が萎縮します。運動バランスが崩れるため腰に負担がかかるようになります。サーモグラフィーで確認した低温部分の筋線維を調べると、ほとんどのケースで筋線維の萎縮が診られます。萎縮した筋線維を治療することで機能が回復すると、腰に負担がかからない動きを取り戻すことができます。
正常な筋肉の動きを取り戻すために、筋線維を確認できる検査です。
姿勢筋(インナーマッスル)を治療する
体の奥にあるためマッサージでは柔らかくすることができない筋肉です。サーモグラフィーとエコーで確認した姿勢筋を丁寧に鍼で治療していきます。姿勢筋の異常が長く続くと、その状態が正常だと脳が記憶するため、姿勢の異常が治らなくなることが有ります。そう言った障害を総合的に治療できるのも鍼治療の特徴です。
治療前
治療後
姿勢筋が柔らかくなると、重い頭が重心上に戻ってくるので自然に背骨の状態が整ってきます。体の機能が改善されて腰に負担がかからなくなります。
治療前
治療後
背骨の姿勢筋が改善されると動きが自然に戻るため、背中の温度が改善されます。自律神経のバランスも整い自然治癒力が高まります。内臓の血流も改善されるので、体調が良くなることが多いのも鍼治療の特徴です。