特発性膝骨壊死は鍼治療で治りますか？

■特発性骨壊死の原因

膝の一点に荷重がかからないようにしましょう。原因は不明とされていますが、痛み止めを使って歩く方が多くなります。軟骨がすり減って骨に負担がかかるため、阻血性の微小骨折が起こることが原因のようです。鍼治療で血液循環をよくしながら重心バランスを整える膝サポーターを使うと、おおむね6割程度の患者様が良くなります。痛み止めを使ってあることは厳禁です。

※「患者様の声」は、個人の感想です。

私たちは、整形外科の先生とは違った角度から検査をします。特発性骨壊死の原因を全身症状から調べます。自律神経や左右の脚力の違いが原因の場合もあるので、早めに原因を探しましょう。原因を調べて治療をすることで、健康な膝を取り戻すことができます。

モアレトポグラフィー

どちらの脚に負担がかかっているか調べます。特発性骨壊死の患者様は、痛めた方の脚に重心をかけていることが多いので、重心異常の原因を調べて治療します。

サーモグラフィー

体の異常は温度分布に現れます。筋力の低下や関節炎を事前に調べて治療することで、特発性骨壊死をもとから治すことができます。

エコー

エコーを使って左右の筋繊維の太さの違いを調べます。何らかの原因で筋繊維が細くなると、関節の異常運動や代謝異常がでるので、細くなった筋肉を治療します。

原因を治療する

特発性骨壊死は、膝の重心バランスが崩れると起こりやすいです。重心バランスを整えることで、膝の炎症が起きない健康的な膝に戻すことができます。

膝を治療する

滑膜を鍼治療することで、滑膜が活性化して質の良い油を作れ関節軟骨の栄養状態が良くなります。体の軟骨の擦り減りがなくなると自然に溜まった水がもとに戻ります。合わせて、モアレ、サーモ、エコー検査で異常がでている範囲を治療することで膝の健康を取り戻します。

体の機能を整える

背骨に側弯があると、片側の脚に負担がかかるため軟骨を痛めたり、代謝が悪化したりします。重心バランスを整えることで健康な膝の関節を取り戻します。

鍼治療をすると、姿勢筋の緊張が取れて自然に重心がそろいます。両膝に均等に負担がかかるので、特発性骨壊死を防ぎます。

代謝の低い場所を探して、治療することで膝の正常な運動機能が戻ります。特発性骨壊死が起こりにくくなります。

動画：補強テープと膝サポーター

状況に合わせて使う

歩く時

膝の外側荷重にすることで膝内側の軟骨のすり減りを防ぎます。膝の内側が痛みだしたらすぐに使いましょう。姿勢変化の矯正になるので、軟骨のすり減りが進むのを防止できます。膝サポーターは両膝につけます。

歩くことが少ない時

上下幅の広い膝サポーターは、長時間使用する場合はストレスになります。膝にかかる負担が少ない時は装備の軽い膝サポーターを使うことでストレスなく骨壊死部分の負担を軽減できます。膝サポーターは両膝に使います。

膝の安静を保てる時

質の良い保温用のサポーターです。膝関節は体の中でも温度が低い部分で、負傷すると治りにくい関節です。膝を保温することで血液循環を改善して 治りやすい環境を作ります。サポーターは両膝に使います。

膝サポーターの効果

特発性膝骨壊死は変形性膝関節症の膝サポーターを使うことで良くすることができます。痛み止めを使って歩くことは反対です。動きすて一点に圧力がかかったことが原因ですから、膝サポーターは副作用が無く原因疾患も治せる優れた方法です。膝サポーターの選び方でわからない時はご相談ください。

治療回数について

膝の痛みが引き始めるまでは、毎日の治療が必要です。
膝の痛みが引いた後は1週間に2～3回程度で治療をします。
14回の治療後に検査をして治療回数を決めていきます。

検査料

重心バランスや筋繊維の左右差を調べます。
初診時に3,850円～8,250円程度の検査費用がかかります。

鍼治療の費用

検査結果に合わせて、 特発性膝骨壊死の鍼治療・ 重心バランスを整える鍼治療を組み合わせて行います。
※事前に治療見積もりを作成しますので、予算に合わせて治療範囲を決めることも可能です。

特発性膝骨壊死の鍼治療

膝関節内の栄養状態を良くする鍼治療です。
※1～5か所については保険が適用できるケースがあります。
※別途、1本26円の鍼材料費がかかります。

重心バランスを整える治療費