後頭神経痛は、鍼灸治療で治りますか？

後頭神経痛の原因
後頭神経痛は、スマートフォンやパソコンの使い過ぎで起こることが多いです。神経が頭の骨と首の骨ではさまれたり、首や肩の筋肉の血液循環が悪くなったりすると、神経が圧迫されて一時的に激しい痛みがでます。痛みが長く続くことはないので、放っておく方が多いですが、神経が癒着してしまうと、痛みが習慣化してしまい治りづらくなってしまうので注意が必要です。また、ストレスで自律神経のバランスが崩れるとホルモンバランスの乱れから、めまい、吐き気、不妊症など他の症状がでることもあります。

神経の癒着
神経の周りに瘢痕組織ができると神経同士がくっついてしまうことがあります。一度癒着してしまうと、痛みが頻繁にでやすくなったり、痛む時間が長くなったりすることがあります。マッサージで強くおすようなことは悪化の原因となりますのでおすすめできません。

不安とストレス
多少のストレスは、体にとっていいことだとされています。しかし、ストレスに不安がプラスされると交感神経が優位の状態になり、普段リラックスしなければいけないときでも、筋肉が常に緊張している状態になります。筋肉が緊張すると神経の圧迫も強くなりますので、自律神経のバランスを整えることが大切です。

後頭神経痛の治療
神経痛や頭痛に効くことからリリカやトリプタノール、テグレトールを使って治療されます。めまいやふらつきなど副作用があり、一般的な鎮痛薬なども肝臓や腎臓に負担がかかることが多いので、副作用のない鍼灸治療を選ばれる患者様が多くなってきています。

後頭神経痛の鍼治療
昔から神経痛には鍼治療がいいとされています。後頭神経痛のでる範囲に、直接鍼で刺激することで頭の血液循環をよくし、痛みをおさえる治療をしていきます。

スーパーライザー
首の部分にある星状神経節を治療します。星状神経は緊張すると頭部の血流を低下させます。スパーライザーを星状神経に照射することで星状神経の緊張がとれると顔面部や頭皮の血流が改善します。

側弯を改善する治療
背中の側弯があると自然と首と頭の間で神経を圧迫してしまうので、後頭神経痛になりやすくなります。また、側弯を放っておくと頭痛やめまいの原因や女性の場合ホルモンバランスが崩れる原因にもなるので早めに治療をしましょう。

側弯の鍼治療
背中の奥にあるインナーマッスルの左右バランスが崩れてしまうと側弯になりやすいです。重心バランスの崩れで固くなってしまったインナーマッスルを鍼治療で刺激して柔らかさを取り戻してあげることで、背骨のもとの機能を取り戻すことができます。

ストレスの治療
ストレスがかかると体から抗ストレスホルモンのコルチゾールがでます。コルチゾールは治療に使われるステロイドとほぼ同じで、ストレスをはねのけるように血糖と血圧を上げます。免疫力をさげて炎症を止めます。ただ、こうした状態が長く続くと体が疲弊して自律神経が乱れ、免疫力のバランスが崩れることが知られています。鍼治療は乱れた自律神経を調整して免疫力を整える効果があるので、ストレスが原因の疾患の治療に選ばれる方が多くなっています。

ストレスの鍼治療
ストレスがかかると自律神経の体制が戦闘モードに入ります。血圧が上がり頭の回転が早まります。消化や睡眠、免疫力を犠牲にして逃げるか、戦うかの選択ができる体に変化します。ただ、そうした状態が長期に続くと体は急激に疲弊して、消化管の疾患、精神的な疾患、自己免疫疾患になりやすくなります。こうした症状に鍼治療は効果的です。体のバランスをとって健康を取り戻すことができます。ストレスが強い方の体温を調べると、手足の温度が異常に低下しています。体の低下部分で血流を改善するツボを選んで鍼で刺激すると体の血流を一定にすることができます。

モアレトポグラフィー
背骨のゆがみを調べます。

背骨にゆがみがでると自律神経のバランスを崩すことが多くあります。後頭神経痛の誘因となることも多いため、背骨のゆがみを調べて治療をします。ゆがみを治すと自律神経のバランスが整い後頭神経痛が改善することが多くあります。西洋医学的には見逃されてしまう症状です。

サーモグラフィー
体表の温度を測定します。

ストレスがかかると体表の温度が変化するので、サーモグラフィーで全身の表面温度を測定します。ストレスが強くかかると手足の温度や顔の温度が低くなります。血流も低下するので後頭神経痛になりやすいです。後頭神経痛の患者様は顔の温度や手足の温度が低下していることが多いため、温度分布を調べて治療します。

エコー
椎骨動脈の血流を調べます。

自律神経を調節している視床下部に血を運ぶ血管の状態を調べます。首が曲がっていたりすると脳に血を運ぶ血管が圧迫されることがあります。部分的に血流が低下して自律神経のバランスが崩れると、めまいや頭痛になることが多いので、首の動脈の血流状態をチェックして鍼治療をします。