鍼は多系統萎縮症に
多くの成果を上げています。
鍼は多系統萎縮症に多くの成果を上げています。
多系統萎縮症の症状
更新/2024.08.27
いろいろな病院で診断をしていたのですが原因不明で、先日、多系統萎縮症と診断されました。多系統萎縮症はどんな症状が出るのですか？また、どんな症状に注意をしたらいいのですか？
自律神経失調の症状が強く出ると、急激に悪化するので注意をしましょう。
多系統萎縮症の初期は、おねしょをするようになったり、階段からおちたり、字が下手になったりすることが多いです。脳の萎縮は早期に発見できないことが多いので、いろいろなお医者様を回ることがあります。
貧血で倒れることや、夜間、寝ている時に夢に合わせてカラダが動くこともあります。
私が書きました
森上鍼灸整骨院 鍼灸師 吉池 美奈子
実家は宮崎の名門鍼灸院。患者様とスタッフへの配慮、院長のサポートを常に欠かさない面倒見の良い二児の母。自らがジストニアを経験したことから、神経内科の鍼治療を中心に取り組み、患者様とご家族の双方に寄り添った治療の提案を心がけている。座右の銘は、「1番患者様の役に立つ人間になる」。
悪化する症状を見逃さない様にしましょう！
自律神経障害、小脳性運動失調、パーキンソンニズムの三つの症状が出ます。多系統萎縮症は進行性の難病ですが、進行具合に大きな個人差があります。初期の症状を見逃さずに治療やリハビリをすると症状の進行を抑えることができます。
神因性膀胱と起立性低血圧がとても重要です。病期の初期にでだすと進行が早まることが多いようです。
おねしょをすることがあります。初めはたまにですが、徐々に毎日するようになります。トイレに行く回数が多くなったり、オシッコが漏れたりすることがあります。
※男性の場合、前立腺肥大と診断され手術をするとオシッコが全くでなくなってしまうので注意が必要です。事実、当院に通院されている患者様でかなり多い症状です。
炭水化物が多い食事をとると、食後に元気がなくなったり、意識が遠のいたりします。症状が進行しだすと、夜間トイレに行く時や、椅子から立ちあがる時に気を失うこともあります。
※寝ているときの血圧を基準にお薬がだされるので、血圧を下げるお薬を飲まれている方が多いです。主治の先生に必ず相談しましょう。
※動作をゆっくりするようにすると症状が改善することが多いです。
小脳性運動失調は鍼とリハビリで良い状態を保てることが多いです。
呂律が回らなくなります。電話での会話に困られる方が多いのですが、進行すると誤飲性肺炎の原因になります。
※誤飲性肺炎を防ぐために、早めにカラオケや発音練習をしましょう。リハビリをすることでしゃべりやすくなることが多いです。
歩行のふらつきや不安定さがおこります。階段からおちたり、転倒したりすることが多いです。
※骨折や全身麻酔をするような手術をすると、急激に症状が進むので注意をしましょう。
※脊柱管狭窄症と診断されて手術を進められることがあります。手術をきっかけに症状が急激に進むことが多いです。
おもった所に手を持って行くことが出来なくなります。ボタンの掛けはめや、字を書くことが下手になります。
パーキンソン病と間違われることが多いです。レボドパの量を調整したり、心臓シンチの検査をしたりします。
関節がスムーズに動かなくなります。足がすくんだり、歩く速度がどんどん早くなったり、後に歩こうとすると転倒することが多いです。片膝が曲がってカラダが傾いてしまうことがあります。
お医者様とは違った角度から検査をして鍼治療に活かしています。
カラダの傾きを検査する
オリーブ橋小脳萎縮症では、カラダの傾きが大きくなるほど症状が進みやすいので、カラダの傾きを検査します。傾く原因を作っている姿勢筋を確認しながら鍼治療を進めます。
自律神経の状態を検査する
多系統萎縮症では、症状が悪化する前に自律神経のバランスを崩すことが多いです。自律神経中枢の障害は体表温度に現れるので、体温から悪化の予兆を調べて鍼治療を進めます。
脳への血流を検査する
多系統萎縮症が進行する方は脳への血流が悪化していることが多いです。寝ている状態と起きている状態では血流が変化するので、日常生活で一番多い姿勢で脳への血流状態を調べて鍼治療を進めます。
検査結果に合わせてツボを刺激
検査の結果に合わせて、的確なツボを鍼で刺激していくので、より多系統萎縮症の回復が高まる鍼治療が可能です。
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