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脊髄小脳変性症の原因

脊髄小脳変性症の原因を説明する鍼灸師 吉池 弘明

●更新 2025.05.03

脊髄小脳変性症の原因について教えてください。

脊髄小脳変性症の原因について教えてください。東京都 K.A.様

私は母親から遺伝した脊髄小脳変性症です。

この病気は、進行が早い人・遅い人、発症年齢が早い人・遅い人など様々ですが、どんなことが原因で起こるのですか?

東京都 K.A.様

脊髄小脳変性症は、遺伝性と孤発性がありますが、遺伝性の場合は、優性遺伝によって発症することが多いです。

原因となる変異した遺伝子の型は40種類ほど発見されていて、遺伝子検査をすると型が分かり、多系統萎縮症と比べると比較的ゆっくり進行すると言われていますが、進行速度は患者様によって個人差があります。

院長 吉池 弘明

脊髄小脳変性症の鍼灸治療に取り組む鍼灸師 吉池 弘明

私が書きました

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

脊髄小脳変性症の治療経験37年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ20万人を検査、治療成果を上げる。自らを「サーモグラファー」と命名。脊髄小脳変性症の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者様ひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ62歳。

脊髄小脳変性症の原因

変異した遺伝子によって発症すると言われています。

脊髄小脳変性症は、遺伝性と孤発性とに大きく分けられ、遺伝性は全体の3分の1・孤発性は全体の3分の2の割合です。

遺伝性は、遺伝子配列の違いによって型が決まり、孤発性(遺伝ではなく散発的に起こること)のほとんどは多系統萎縮症で、脊髄小脳変性症の中の1つの疾患として位置づけられています。

  • 脊髄小脳変性症が遺伝する確率は?

    お子様には、2分の1の確率で遺伝します。

    脊髄小脳変性症の鍼灸治療に取り組む鍼灸師 吉池 弘明

    遺伝性の脊髄小脳変性症の多くは、常染色体顕性遺伝(優性遺伝)によるものなので、ご両親のどちらかが脊髄小脳変性症を発症している場合、お子様には2分の1の確率で遺伝します。※お子様が2人いるなら、それぞれが2分の1の確率で遺伝します。

    また、常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)どうしが組み合わされると発症することもありますが、同族や同じ地域で結婚した時などと限定的なため、可能性としてはきわめて少ないとされています。

  • さまざまな型に変異する原因は?

    遺伝子配列が異常に長くなること、増えることなどが原因とされています。

    脊髄小脳変性症の鍼灸治療に取り組む鍼灸師 吉池 弘明

    遺伝性の脊髄小脳変性症では、40種類ほどの型があるとされていて、SCA1,2,3,6,7,17では、遺伝子のリピート配列が異常に長くなること、SCA8,10,31,36では、遺伝子のリピート配列が異常に増えることが原因だと考えられています。

    日本で多いとされているSCA3(マシャド・ジョセフ病)は、発症年齢によって症状が異なることから、1型~4型に分類されています。

  • 人によって進行速度が異なる原因は?

    遺伝子の型や、他の疾患の有無によって進行速度が変わります。

    脊髄小脳変性症の鍼灸治療に取り組む鍼灸師 吉池 弘明

    進行速度は「遺伝子の型」と「他の疾患があるかどうか」によって、大きく個人差が現れることが多いです。例えば、運動失調の緩和を目的として使われるタルチレリン(セレジスト)は、甲状腺に働いて薬効を作用させるお薬ですが、甲状腺機能が低下していると、十分な効き目が現れず、症状が進む要因になることがあります。

    また、脊柱管狭窄症や糖尿病なども、末梢神経にダメージを与えて下肢に影響を及ぼすので注意が必要です。

  • 「脊髄小脳変性症の原因を徹底解説!」

    知られざるメカニズムと最新研究

    脊髄小脳変性症は、神経系に深刻な影響を与える疾患であり、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。病の進行は個々によって異なり、その症状や影響の現れ方も多様です。しかし、症状の背後にある原因やリスク要因については、まだ十分に理解されていないことが多いのが現状です。

    本記事では、脊髄小脳変性症の原因を詳しく解説し、最新の研究情報を交えながら、知っておくべきリスク要因についても触れます。発症のメカニズムを理解することは、早期発見や治療の鍵となりますので、ぜひ最後までお読みいただき、あなたやあなたの大切な人を守るための知識を深めていきましょう。

    脊髄小脳変性症とは?

    脊髄小脳変性症は、神経系に影響を及ぼす進行性の疾患であり、特に小脳や脊髄を中心に神経細胞の変性を引き起こします。この疾患は、運動能力やバランス感覚に影響を与え、日常生活において様々な困難をもたらすことがあります。脊髄小脳変性症は、一般的に成人期に発症し、症状は徐々に進行しますが、個々の患者によって進行速度や症状の現れ方は異なります。

    この疾患の名前が示すように、脊髄と小脳が主に影響を受けるため、患者は歩行の不安定さや協調運動障害、さらには発話の困難などを経験することがあります。また、場合によっては嚥下障害や筋力低下、感覚異常なども現れることがあり、症状の範囲は非常に多岐にわたります。

    脊髄小脳変性症は、複数の異なる病態を含む総称であり、遺伝性のものから孤発性のものまで様々です。家族性のものは主に遺伝的要因によるものであり、孤発性のものは遺伝的要因の影響が少ないとされています。しかし、どの形式であっても、患者やその家族にとっては大きな負担となるため、理解とサポートが重要です。

    脊髄小脳変性症の主な症状

    脊髄小脳変性症の症状は、多様であるため、患者ごとに異なる形で現れます。最も一般的な症状の一つは、運動失調です。これは、歩行時のバランスの悪さや、手足の協調運動の困難として現れます。特に、歩行時にふらつく、まっすぐに歩けないなどの症状が見られることが多く、患者の日常生活に大きな影響を及ぼします。

    また、発話障害も一般的な症状の一つです。患者は言葉をはっきりと発音することが難しくなり、言葉が不明瞭になることがあります。このため、コミュニケーションが困難になることがあり、患者自身の心理的負担が増す要因ともなります。

    さらに、進行すると嚥下障害や筋力低下、さらには感覚異常が現れることがあります。これらの症状は、患者の生活の質を低下させ、介護の必要性が高まる要因ともなります。症状の進行を遅らせる治療やリハビリテーションの重要性が高まっているのはこのためです。

    脊髄小脳変性症の原因

    脊髄小脳変性症の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因と非遺伝的要因の両方が関与していると考えられています。遺伝的要因としては、特定の遺伝子の異常が関与しており、これが神経細胞の機能不全を引き起こすとされています。いくつかのタイプの脊髄小脳変性症においては、特定の遺伝子変異が同定されていますが、まだ多くの部分で未知の要素が存在します。

    一方、非遺伝的要因としては、環境因子や生活習慣が考慮されています。例えば、環境中の毒素や栄養状態、慢性的なストレスなどが神経系に影響を与え、疾患の発症や進行に寄与する可能性があります。ただし、これらの要因がどの程度疾患に影響を与えるかは、まだ明確にされていない部分が多く、研究が進められています。

    このように、脊髄小脳変性症の原因は多岐にわたるため、包括的な理解が求められます。特に、遺伝的要因と環境要因の相互作用がどのように疾患の発症に影響を与えるかについての研究が進行中であり、今後の解明が期待されています。

    遺伝的要因と脊髄小脳変性症

    脊髄小脳変性症の中には、遺伝的要因が強く関与するタイプがあります。これらは主に常染色体優性遺伝の形式をとることが多く、親から子へと遺伝する可能性があります。具体的には、SCA(脊髄小脳失調症)と呼ばれるタイプが知られており、これにはさらに多くのサブタイプが存在します。

    SCAの各サブタイプは、異なる遺伝子の変異によって引き起こされ、これが神経細胞の機能不全を招きます。例えば、SCA1はATXN1遺伝子の異常によって引き起こされることが知られています。このような遺伝子変異は、通常、特定のタンパク質の異常な蓄積を引き起こし、神経細胞の健康を損ないます。

    遺伝的要因の研究は、疾患の早期診断や治療法の開発に重要です。遺伝子検査を通じて、リスクのある個人を特定することが可能となり、早期からの介入が可能になります。また、遺伝子治療の可能性も模索されており、将来的にはより効果的な治療法が提供されることが期待されています。

    環境要因の影響

    脊髄小脳変性症において、環境要因もまた重要な役割を果たす可能性があります。環境要因としては、化学物質への曝露や食生活、生活環境などが考えられます。これらの要因が神経系に与える影響は、遺伝的要因と組み合わさることで、疾患の発症や進行に寄与する可能性があります。

    例えば、特定の地域での有機溶剤や重金属への曝露が、神経細胞に悪影響を及ぼすことが示唆されています。また、慢性的なストレスや不適切な栄養状態も、神経系の健康に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。

    環境要因の影響を理解することは、予防策の構築や生活習慣の改善に役立ちます。現在の研究では、環境要因がどのように遺伝的要因と相互作用し、疾患のリスクを高めるかについて、さらなる解明が求められています。

    生活習慣とリスク要因

    生活習慣もまた、脊髄小脳変性症のリスクに影響を与える可能性があります。例えば、喫煙や過度の飲酒は、神経系に悪影響を与えることが知られており、これが疾患の発症や進行を促進する可能性があります。また、運動不足や不均衡な食事も、全体的な健康状態を損なう要因となり得ます。

    一方で、適度な運動は神経健康を維持するのに役立つとされています。運動は血流を改善し、神経細胞の機能をサポートするため、リスクを軽減する助けとなるかもしれません。その他、バランスの取れた食事や十分な睡眠も健康維持に重要です。

    生活習慣の改善は、脊髄小脳変性症の予防や進行抑制において、大きな役割を果たす可能性があります。個々の生活習慣を見直し、必要な変更を加えることが、疾患の影響を最小限に抑えるための有効なアプローチとなるでしょう。

    最新の研究動向

    脊髄小脳変性症に関する研究は、日々進展しており、新しい発見が続々と報告されています。近年の研究では、特定の遺伝子の機能や異常がどのように神経細胞の変性を引き起こすかに焦点が当てられています。また、神経細胞の保護や再生を促進する新しい治療法の開発も進められています。

    特に、遺伝子治療や幹細胞治療の可能性が注目されています。これらのアプローチは、病因そのものに対する治療を目指しており、根本的な改善をもたらす可能性があります。さらに、新たな薬剤の開発も進んでおり、症状の緩和や進行の遅延を目指す治療法が模索されています。

    最新の研究は、脊髄小脳変性症の理解を深めるだけでなく、新しい治療の可能性を切り開くものです。これらの研究成果が臨床に応用されることで、患者の生活の質向上に寄与することが期待されています。

    脊髄小脳変性症の診断方法

    脊髄小脳変性症の診断は、主に臨床症状の観察と神経学的検査を基に行われます。医師は患者の運動能力やバランス感覚、反射などを評価し、特有の症状が見られるかどうかを確認します。

    加えて、MRIやCTスキャンなどの画像診断が用いられ、小脳や脊髄の異常を視覚化します。これにより、他の神経疾患との鑑別診断が行われます。特に小脳の萎縮が見られる場合、脊髄小脳変性症の可能性が高まります。

    さらには、遺伝子検査が行われることもあります。特定の遺伝子変異が確認された場合、診断が確定されることが多いです。このように、複数の診断手法を組み合わせることで、より正確な診断が可能となります。

    治療法と管理方法

    脊髄小脳変性症の治療は、現在のところ根治療法が存在しないため、主に症状の管理と進行の遅延に焦点が当てられています。物理療法や作業療法、言語療法などが用いられ、患者の生活の質を向上させることが目指されます。

    薬物療法も、症状の緩和に役立つことがあります。例えば、運動失調の改善を目的とした薬剤や、筋肉の緊張を和らげる薬が使用されることがあります。また、心理的なサポートも重要であり、患者が精神的な負担を軽減できるように支援することが求められます。

    新しい治療法の研究が進む中で、幹細胞治療や遺伝子治療の可能性が模索されています。これらの治療法は、将来的に根本的な治療を可能にするかもしれません。現在は、適切な管理とサポートが患者の生活を支える重要な要素となっています。

    まとめと今後の展望

    脊髄小脳変性症は、複雑で多面的な疾患であり、患者やその家族にとって大きなチャレンジとなります。しかし、原因やリスク要因に関する理解が進むことで、より効果的な治療法の開発が期待されています。

    遺伝的要因や環境要因、生活習慣がどのように疾患に影響を与えるかを理解することは、予防や早期発見、治療において不可欠です。また、最新の研究から得られる知識は、将来的な治療法の基盤を築くものとなるでしょう。

    今後も研究が進むことで、脊髄小脳変性症に苦しむ人々にとって、より良い生活を実現するための道が開けることを願っています。知識を深め、支え合うことで、より良い未来を築いていきましょう。

脊髄小脳変性症の鍼灸外来

お医者様とは違った角度から検査をして鍼治療に活かしています。

  • カラダの傾きを検査する

    モアレトポグラフィーでゆがみを検査する

    小脳性運動失調のふらつき軽減には、モアレトポグラフィで重心異常を確認し、バランス感覚を整える鍼治療とリハビリをおこないます。

  • 自律神経の状態を検査する

    サーモグラフィで体表の温度から自律神経の状態を検査する

    自律神経異常は体表温度を診ると分かるので、医療用サーモグラフィで確認し、自然治癒力を高める効果的なツボの選定に活かしています。

  • 脳への血流を検査する

    エコーで脳への血流を検査する

    脊髄小脳変性症の患者様は、椎骨動脈の血流が低下していることが多いので、姿勢を変えながら脳に向かう血流状態を調べます。

  • 検査結果に合わせてツボを刺激

    検査結果に合わせて鍼でツボを刺激

    全身検査の結果に合わせて、的確なツボを鍼で刺激していくので、脊髄小脳変性症によるふらつきや呂律の症状軽減に役立ちます。