鍼は脊髄小脳変性症に
多くの成果を上げています。

鍼は脊髄小脳変性症に多くの成果を上げています。

脊髄小脳変性症の症状

脊髄小脳変性症の症状を説明する鍼灸師 吉池 美奈子

更新 2025.01.17

脊髄小脳変性症で注意が必要な症状を教えてください。

脊髄小脳変性症で注意が必要な症状を教えてください。東京都 K.A.様

母親から遺伝した脊髄小脳変性症なので、同じような症状が出ると思っていますが、どんなことに気を付けると良いですか?

東京都 K.A.様

脊柱管狭窄症、糖尿病、自己免疫疾患、甲状腺機能が低下する病気など他の疾患が重なると、進行が早くなることが多いですが、医療用サーモグラフィ検査をすると異常をいち早く発見できるので、お早めにご相談ください。

また、舌が動かなくなってくると、呼吸しづらくなることや誤嚥性肺炎のリスクが高くなりますが、鍼で舌の筋肉を緩ませ、「ラ行」の発音練習や、カラオケなどのリハビリをすると効果的です。

副院長 吉池 美奈子

脊髄小脳変性症の鍼灸治療に取り組む鍼灸師 吉池 美奈子

私が書きました

森上鍼灸整骨院 副院長 吉池 美奈子

実家は宮崎の名門鍼灸院。周囲への配慮に長けた面倒見の良い二児の母。

自らがジストニアを経験したことから、脊髄小脳変性症をはじめとする神経内科の鍼治療に取り組んでいる。座右の銘は「1番患者様の役に立つ人間になる」

脊髄小脳変性症の症状

「進行を早める要因」の治療も大切です

脊髄小脳変性症では、お酒に酔っているかのようなふらつきや呂律が回らない症状が目立ちますが、今出ている症状の治療とともに、進行を早めてしまう他の疾患や、自律神経を整える治療をおこなうことも大切です。

脊髄小脳変性症の鍼灸外来

お医者様とは違った角度から検査をして鍼治療に活かしています。

  • カラダの傾きを検査する

    モアレポトグラフィーでゆがみを検査する

    小脳性運動失調のふらつき軽減には、モアレトポグラフィで重心異常を確認し、バランス感覚を整える鍼治療とリハビリをおこないます。

  • 自律神経の状態を検査する

    サーモグラフィで体表の温度から自律神経の状態を検査する

    自律神経異常は体表温度を診ると分かるので、医療用サーモグラフィで確認し、自然治癒力を高める効果的なツボの選定に活かしています。

  • 脳への血流を検査する

    エコーで脳への血流を検査する

    脊髄小脳変性症の患者様は、椎骨動脈の血流が低下していることが多いので、姿勢を変えながら脳に向かう血流状態を調べます。

  • 検査結果に合わせてツボを刺激

    検査結果に合わせて鍼でツボを刺激

    全身検査の結果に合わせて、的確なツボを鍼で刺激していくので、脊髄小脳変性症によるふらつきや呂律の症状軽減に役立ちます。