突発性難聴|突発性難聴は治るのか?

突発性難聴は、症状が軽ければ自然に良くなることも多い病気です。そのため医師は、体の治り方に合わせて、まずは保険が使える一般的な治療を行います。

(※標準的な治療では、炎症を抑える「プレドニン(ステロイド)」や、血液の流れ・神経の働きを良くする「アデホスコーワ」「メチコバール」というお薬が使われます。)

ただし、発症から2週間たっても良くなる兆しが見えない場合は、飲み薬などの標準的な治療だけにこだわらず、それ以外の方法(鍼灸治療など)も合わせて検討してみるのがおすすめです。

1. 突発性難聴の自然経過

軽度の突発性難聴は、特別な治療をしなくても、およそ30〜65%の人は自然に症状が良くなります。この回復は、病気になってから2週間以内に起きることがほとんどです。

病気になってから2〜3ヶ月以上経っても残ってしまった聞こえにくさは、それ以降に自然と良くなることはあまり期待できません。

1-1. 自然経過の医学的なデータ

突発性難聴は、特別な治療を行わなくても聴力が回復する「自然治癒」が一定の割合で認められる疾患です。国内外の無治療群やプラセボ(偽薬)投与群を対象とした研究報告によると、約30%〜65%(多くの報告で60%前後)の症例において、難聴の治癒または改善がみられたとされています。

このような自然回復は、典型的には発症後2週間以内に起こるのが特徴です。一方で、発症から2〜3ヶ月以上が経過して固定してしまった難聴については、その後に自然に回復することを期待するのは困難とされています。

自然治癒する確率は低くありませんが、発症初期の段階で「自然に治る人」と「治らない人」を正確に見分けることは困難です。そのため、回復を期待して治療を行わずに放置することは推奨されておらず、早期に適切な治療を開始することが原則とされています。

代表的な参考文献

自然経過や自然治癒に関して、資料内で挙げられている代表的な文献は以下の通りです。

  1. Mattox DE, Simmons FB. Natural history of sudden sensorineural hearing loss. Ann Otol Rhinol Laryngol. 1977;86(4 Pt 1):463-480. (無治療患者の経過を追い、約65%に自然回復・改善がみられたことを報告した代表的な論文)
  2. Weinaug von P. Die Spontanremission beim Hörstürz. HNO. 1984;32:346-351. (無治療における高い自然回復率を報告したドイツの論文)
  3. 中村興治, 寺山吉彦, 山地誠一, 大橋正美. 突発性難聴の自然治癒例と治療例との比較. 日本耳鼻咽喉科学会会報. 1981;84(10):984-998. (本邦における無治療経過観察例を詳細に分析し、自然治癒のパターンを明らかにした論文)

2. 突発性難聴が治るとは

国の基準では、聞こえのレベルが「20デシベル以内(ごく小さな音までしっかり聞こえる状態)」まで戻るか、「反対側の耳と同じくらい」になれば「治った」と判定されます。

※デシベル(dB)は音の大きさを表す単位で、数字が小さいほど小さな音までよく聞こえていることを意味します。

ただし、もし「もう片方の耳」がもともと少し聞こえにくかった場合(30デシベル程度)、病気になった方の耳がまだ完全には戻っていない状態であっても、基準の上では「治った」と判定されてしまうことがあります。

2-1. 突発性難聴が治る兆し

突発性難聴における「治る兆し(改善の徴候)」は、治療開始後の早期の聴力変化として現れます。

医学的に予後良好を示す最大の兆しは、治療開始後7日以内、遅くとも14日以内に明確な聴力の回復傾向が確認できることです。特に、治療開始後6日目までに平均聴力レベルが20dB以上改善している場合は、良好な回復が見込める非常に強い兆候とされます。

急速に完治(治癒)する典型的なケースでは、治療開始後わずか2〜3日、長くとも5〜6日以内に大部分の聴力が回復します。一方で、治療開始後初期(およそ1週間以内)の聴力改善が5dB以下にとどまる場合は、最終的な回復はほとんど期待できないとされています。

このように、治療開始後の極めて早い段階でオージオグラム上に明らかな改善(20dB以上の好転)がみられるかどうかが、医学的に最も信頼できる「治る兆し」となります。

参考文献

  1. 立木孝. 『EBMからみた突発性難聴の臨床』. 金原出版, 2005, pp. 75-78.
  2. 寺西正明, 中島務. 「予後診断は可能か?」, 髙橋晴雄(専門編集)『急性難聴の鑑別とその対処』. 中山書店, 2012, pp. 229-232.

2-2. 突発性難聴が治る瞬間

突発性難聴が劇的に「治る瞬間(回復するプロセス)」の医学的背景には、内耳の「可逆的な病態」が関与しています。臨床的にも、一晩で難聴が完全に消失して正常化するような劇的な自然治癒例が報告されています。

このプロセスの病理学的メカニズムとして、音を感じる有毛細胞自体は破壊(壊死)されておらず、内耳の電池(電気供給源)の役割を果たす「血管条(けっかんじょう)」の一時的な循環障害や代謝低下にとどまっている状態が考えられます。治療や安静によって内耳の血流が改善されると、血管条の機能が急速に回復し、内耳の電気的ポテンシャルである内耳エンドリンパ電位(EP)が一気に復活します。

これにより、内耳に組織学的な損傷を全く残すことなく、元の正常な聴力へ瞬時に戻るような劇的な回復(治る瞬間)が達成されることがあります。

参考文献


立木 孝.
『EBMからみた突発性難聴の臨床』. 金原出版, 2005, pp. 105-106, p. 118, p. 124.Schuknecht HF, Donovan ED. “The pathology of idiopathic sudden sensorineural hearing loss.” Arch Otolaryngol, 1986;243:1-15. (治癒後に別原因で死亡した症例の内耳を組織学的に検索し、異常が認められなかったことを報告した稀有な病理論文)

2-3. 突発性難聴が治るまでの期間

突発性難聴が治るまでの期間は、難聴の程度や治療への反応によって異なりますが、回復の時間経過には医学的な規則性があります。

急速に回復して完治する典型的な例では、治療開始からわずか2〜3日、長くとも5〜6日以内にほぼ治癒に至ります(比較的軽度な症例に多い傾向があります)。改善がややなだらかに進む場合であっても、多くは10日から20日程度で治癒します。

聴力回復の重要なターニングポイントは発症後1〜2週間であり、ほとんどの症例で聴力は発症後1〜2ヶ月以内に最終的なレベルへと固定します。発症から2〜3ヶ月以上が経過して完全に固定してしまった難聴については、その後に自然に回復したり、治療によって改善したりすることは基本的に期待できません。

したがって、本症が治る実質的な限界期間は発症後1〜2ヶ月以内であり、特に初期の2週間が回復の成否を分ける極めて重要な期間となります。

参考文献


立木 孝.
『EBMからみた突発性難聴の臨床』. 金原出版, 2005, p. 76, p. 93, p. 103, p. 105.寺西正明, 曾根三千彦. 「めまいを伴う突発性難聴」. Monthly Book ENTONI, No. 249, 2020, p. 85.田渕経司, 原 晃. 「突発性難聴の全身投与薬の選択」. Monthly Book ENTONI, No. 183, 2015, p. 15.

2-4. 突発性難聴が数年後に治ることはあるか?

突発性難聴は急性の疾患であり、発生した難聴が回復するか否かは発症後1〜2週間、ないし遅くとも1〜2ヶ月の間には決定します。医学的には、この期間を経ていったん固定した治療後の聴力は、その後長期経過において変化しない(良くも悪くもならない)とされています。

したがって、発症から数年が経過した後に、固定してしまった難聴が自然に治る(回復する)ことは基本的にありません

なお、数年後に聴力がさらに悪化・変動する例が稀に報告されることがありますが、これは突発性難聴の経過ではなく、後に反対側の耳にも難聴を併発して進行する「特発性両側性感音難聴(特難)」など、別の疾患が隠れている可能性が極めて高いと指摘されています。真の突発性難聴であれば、いったん固定した聴力は数年後であっても不変のまま維持されます。

参考文献


立木 孝, ほか.
「突発性難聴の長期観察成績について」. 耳鼻咽喉科, 1981;53(12):1029-1032.千田 英二, ほか. 「突発性難聴長期経過観察症例の検討」. Audiology Japan, 1994;37(4):310-315.中島 務. 「突発性難聴の長期経過」. 耳鼻咽喉科臨床, 1999;92(9):919-924.

3. 突発性難聴は治るのか?

突発性難聴が治るかどうかについては、医学的な統計やこれまでの臨床研究から、おおむね「3分の1の原則」として知られる以下の基準が目安となっています。

  • 約3分の1の人:完全に元通りに治る(治癒)
  • 約3分の1の人:ある程度は回復するが、難聴や耳鳴りなどの後遺症が残る(部分回復)
  • 残りの約3分の1の人:治療を行っても残念ながら回復がみられない(不変)

なお、このデータは病院で標準的な保険治療を受けた場合の結果です。病院での治療に加えて、適切なタイミングで経験豊富な鍼灸師による「鍼(はり)治療」を取り入れることで、回復の可能性をさらに広げられると考えられています。

3-1. 突発性難聴でまったっく聞こえなくても治るか?

医学的に、初診時に全く音が聞こえない「聾(全周波数スケールアウト)」や90dB以上の極めて高度な難聴の場合、完全に元の正常な状態にまで治る(治癒)確率は非常に低いとされています。

しかし、これは「全く改善しない」という意味ではありません。実際の臨床データによれば、全周波数スケールアウトを呈した重症の突発性難聴34例のうち、約65%にあたる22例が、治療によってスケールアウトの判定を脱し、何らかの聴力改善(部分回復)をみせたと報告されています。

完治は難しくとも、ステロイドの全身投与や近年普及している鼓室内注入療法などの適切な初期治療を速やかに受けることで、実用的な聴力を一部でも取り戻せる可能性は残されています。また、早期に鍼治療をすることで、スケールアウトが改善する例がありますので、全く聞こえない状態であっても諦めずに、専門の鍼灸院で治療をすることが強く推奨されます。

参考文献


立木 孝.
『EBMからみた突発性難聴の臨床』. 金原出版, 2005, p. 71.寺西 正明, 曾根 三千彦. 「めまいを伴う突発性難聴」. Monthly Book ENTONI, No. 249, 2020, pp. 85-86.

3-2. 突発性難聴の耳閉感はなおるか?

突発性難聴における耳閉塞感(耳閉感)は、半数以上の患者が訴える代表的な随伴症状です。この耳閉感は、急性期の治療経過に伴い、全体として改善することが多く報告されています。

耳閉感は低音域の聴力障害と強く関連しているとされますが、耳閉感の改善(消失)と聴力の改善(回復)との間には必ずしも相関が認められないことが指摘されています。つまり、聴力が回復しなくても耳閉感が消失することがある一方で、聴力が改善しても症状が定常的に残存し、聞こえにくさを「耳閉感」として終日自覚し続けるケースもあります。

治療は原則として原疾患の急性期治療が最優先されますが、改善や消失が困難な慢性期には、鍼灸治療が効果的です。急性期治療のステロイドが原因で、精神障害が出ていることが多いので、自律神経を安定させる治療をすることが有効とされています。

参考文献

  1. 栗岡隆臣, 水足邦雄. 「内耳疾患(特集 みみ・はな・のどの“つまり”対応)」. Monthly Book ENTONI, No. 289, 2023, pp. 19-24.
  2. Zhou E, Xiao XP, Liu B, et al. “Ear fullness characteristics and prognosis in patients with all-frequency sudden sensorineural hearing loss.” The Journal of Laryngology & Otology, 135(10), 2021, pp. 926-931.
  3. 『今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針』. 「耳閉塞感(総論/患者の診かた)」, pp. 16-18.
  4. 山下裕司. 「突発性難聴」. 『今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針』, pp. 238-239.

3-3. 突発性難聴の耳鳴りは治るか?

突発性難聴は90%以上の高頻度で耳鳴を伴います。耳鳴の改善は主病態である難聴の回復と強く関連しており、最善の聴力改善を目指す初期治療が耳鳴に対しても最善策となります。

聴力が十分に回復した場合は耳鳴の消失・改善が期待できますが、回復しなかった不変例では長期経過後も約8割に耳鳴が持続するとされています。また、聴力が回復しても耳鳴の訴えが残るケースもあります。

耳鳴が後遺症として残存した場合でも、発症早期から耳鳴発生や悪化のメカニズムに関する丁寧な説明(カウンセリング)を適宜行うことで、不安や認知の歪みが修正され、経時的に苦痛が和らぎます。また、難聴専門の鍼灸師による鍼灸治療が、耳鳴りの改善に効果的とされています。

参考文献

1. 立木孝. 『EBMからみた突発性難聴の臨床』. 金原出版, 2005, p. 35.山下裕司. 「突発性難聴」.
2.『今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針』. 金原出版, 2015, pp. 238-240.曾根三千彦. 「突発性難聴の臨床」.
3.『耳鼻咽喉科・頭頸部外科』, 87(8), 2015, pp. 574-578.新田清一, 大石直樹. 「突発性難聴に伴う耳鳴への対応」. Monthly Book ENTONI, No. 183, 2015, pp. 37-43.和田哲郎. 「耳鳴治療薬物療法」. Monthly Book ENTONI, No. 186, 2015, pp. 19-24.寺西正明, 中島務. 「紹介の最適のタイミングは?」.
4. 『急性難聴の鑑別とその対処』. 中山書店, 2012, pp. 233-235.

3-4. 突発性難聴の聴覚補充現象は治るか?

突発性難聴に伴う聴覚補充(リクルートメント)現象は、音が大きくなると急激に響いて不快に感じる、内耳の有毛細胞障害に特有の症状です。

本現象が改善するかどうかは、主病態である難聴の回復(内耳有毛細胞の機能修復)に直接依存します。発症早期にステロイド治療等の適切な初期治療が奏功し、聴力が十分に回復すれば、補充現象も消失します。しかし、治療を行っても聴力が回復せず難聴が固定してしまった不変例などでは、補充現象に起因する音の不快な響き(聴覚過敏)が長期的な後遺症として残存することがあります。

慢性期に聴覚過敏や補充現象が残った場合には、補聴器を装用して意図的に環境音を取り入れる音響療法や、脳の過敏性を和らげる耳鳴再訓練療法(TRT)、専門鍼灸師による鍼治療が有効です。

参考文献

1. 加我君孝, 山岨達也, ほか(編). 『新耳鼻咽喉科学[改訂11版]』. 南山堂, 2018, p. 194.
2. 『病気がみえる⑬耳鼻咽喉科』. メディックメディア, 2011, p. 8, pp. 96-99.
3. 『今日の耳鼻咽喉科・頭頚部外科治療指針』. 金原出版, 2015, p. 13, pp. 238-239, p. 638.

4. 突発性難聴が治らない時はどうするか?

突発性難聴が治らない時は、主な原因の一つと考えられる「耳の奥(内耳)の血流低下」を改善するケアを続けることが大切です。突発性難聴の再発や、健康側の突発性難聴、脳血管障害を未然に防ぐことができます。

聞こえにくさが残る場合は、日常生活を助けるために「補聴器」の使用を検討します。さらに難聴が重く、補聴器でも十分な効果が得られない場合は、手術で音を伝える「人工内耳」の検討など、体の状態に合わせた方法を選んでいきます。

4-1. 突発性難聴の原因を治しておく

突発性難聴の血流低下(内耳循環障害)を改善する治療法には、薬物療法、局所療法、物理療法があります。

中心となるのは低分子デキストランや、血管拡張・末梢循環改善作用を持つプロスタグランジンE1(PGE1)製剤の投与であり、特にPGE1は重症例においてステロイド剤と併用することで聴力予後を改善する効果が示されています。また、内耳の代謝を促すATP製剤ビタミンB12製剤を同時に点滴投与することが一般的です。 血液中の溶存酸素を増やして障害を緩和する高気圧酸素療法(HBOT)ステロイド鼓室内注入療法や、血管拡張により内耳血流を増やす星状神経節ブロックなども試みられます。

西洋医学の治療は副作用が多いため、併せて、東洋医学(漢方薬や鍼治療)を組み合わせた血流改善へのアプローチをすることで、発症した原因を治しておくことが大切です。

参考文献

1. 立木 孝. 『EBMからみた突発性難聴の臨床』. 金原出版, 2005, pp. 73-76.一般社団法人 日本聴覚医学会(編).
2.『急性感音難聴診療の手引き 2018年版』. 金原出版, 2018, pp. 56-61.Ogawa K, Takei S, Inoue Y, et al. “Effect of prostaglandin E1 on idiopathic sudden sensorineural hearing loss: a double-blinded clinical study.” Otol Neurotol, 2002;23(5):665-668.

4-2. 補聴器を使う

突発性難聴が治らず一側性難聴が固定した場合、聴覚補償や耳閉感の軽減に補聴器が考慮されます。

主な選択肢として、気導補聴器は軽度〜中等度難聴に有効で、難聴側からの聞き取り改善や耳鳴の抑制に役立ちます。しかし、音を不自然に感じて装用を途中でやめてしまう(ドロップアウトする)例が多く、常時装用に至る割合は低いというデメリットがあります。

高度〜重度難聴には、難聴側の音を健聴側に送信するCROS(クロス)補聴システムが一般的です。難聴側からの音を健聴側で拾えるため、頭部陰影効果を解消して聞き取りにくさを改善できますが、これには真の両耳聴効果や音の方向覚が得られないことや、健聴側にも機器を装用する不便さ、見た目の問題などのデメリットを伴います

また、多くの場合、補聴器を使いだすことで聴力が固定され、徐々に聴力が低下することが多いです。これは、イヤホンやヘッドフォンの難聴が悪化するのに似ています。その他、働き盛りの男性が精神的に萎えてしまうこともあります。

参考文献

  1. 平海晴一. 「一側性難聴の補聴―補聴器と人工内耳」. 耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 91(3), 2019, pp. 228-231.
  2. 一般社団法人 日本聴覚医学会(編). 『急性感音難聴診療の手引き 2018年版』. 金原出版, 2018, pp. 31-35.
  3. 栗岡隆臣, 水足邦雄. 「内耳疾患(特集 みみ・はな・のどの“つまり”対応)」. Monthly Book ENTONI, No. 289, 2023, pp. 19-24.

4-3. 人工内耳を検討する

突発性難聴が治らず片耳の重度難聴が固定した場合、人工内耳(CI)は有力な検討選択肢となります。

【メリット(期待できる効果)】 音を良い側の耳にワープさせるCROS補聴器とは異なり、障害された内耳の機能を電気刺激で直接代替するため、真の両耳聴効果(両耳で音を聴く効果)耳鳴の抑制効果も高く評価されています。

【デメリットと課題】 一方で、①全身麻酔下での外科手術が必要で侵襲を伴うこと、②機械的な人工音であるため正常な聞こえとは異なり、脳を慣らすリハビリが必要なこと、③失聴期間が長いと効果が低下することがデメリットです。さらに、本邦において一側性難聴への人工内耳は保険適用外(自費または先進医療・臨床研究枠)であり、経済的負担が非常に大きい点が最大の壁となります。

参考文献


平海晴一.
「一側性難聴の補聴―補聴器と人工内耳」. 耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 91(3), 2019, pp. 228-231.一般社団法人 日本聴覚医学会(編). 『急性感音難聴診療の手引き 2018年版』. 金原出版, 2018, pp. 31-35.

5. できることを早めに対応するのがおすすめです。

突発性難聴は、しっかり治らないと聞こえづらさや耳鳴りが残ってしまい、その後の日常生活に不便を感じてしまうことがあります。

もし病院のお薬だけで変化が感じられなかった場合は、できるだけ早く「突発性難聴の施術実績がある鍼灸院」に相談してみるのも一つの方法です。時間が経過してしまう前に早めのケアを始めることが、回復への大切な鍵となります。

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