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パーキンソン病の最新治療

パーキンソン病の最新治療を説明する柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

●更新 2025.05.03

パーキンソン病の最新治療について教えてください。

パーキンソン病の最新治療について教えてください。愛知県 H.T.さん

最近、パーキンソン病が増えているらしく、パーキンソンパンデミックが起こると言われていて心配です。

できるだけの治療をして、いつまでも現役で働けるようにしたいのですが、どんな治療が始まっていますか?

愛知県 H.T.さん

現状はお薬で症状をコントロールしますが、副作用があるために、いろいろな研究が進行しています。

パーキンソン病は、脳の中でドーパミンを作る細胞が死滅していくので、現状ではドーパミンを補充してコントロールする治療がメインです。

ただ、ドーパミン細胞が死滅する原因が、αシヌクレインの変性だということが分かったので、世界中で研究が進められています。

柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

パーキンソン病の新しい治療

世界中でさまざまな臨床試験や治験が始まっています。

パーキンソン病の原因が徐々に解明され、世界では多種多様な治療が開発中です。近い将来、パーキンソン病をもとから治すお薬が開発されるかもしれません。

  • 臨床試験中の治療

    iPS細胞を使った再生医療が徐々に始まっています。京都大学では治験が終了し、2023年11月にはアメリカで治験が始まっています。

    柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

    iPS細胞から分化誘導したドパミン神経前駆細胞を、患者さんの脳の線条体(左右両側)に移植する治療です。

    ドパミンは黒質で作られて線条体に運ばれますが、黒質が変性してしまうため線条体に移植するようです。定着するドパミン細胞の寿命にもよると思いますが、もとから治す画期的な治療法です。


  • 新しい検査

    パーキンソン病は、黒質内に変性したαシヌクレインが溜まることで、ドパミンを作る細胞が死滅することが分かってきました。

    柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

    αシヌクレインは、カラダの微調整や感情の調整をする神経経路(ドパミン経路)の、シナプス機能の調整をすると言われています。ドパミン経路の機能が低下すると、運動調整や認知機能、感情や学習などの機能が徐々に低下していきます。

    αシヌクレインは、今までは生体での確認ができない状況でした。2022年8月の量子科学技術研究開発機構の発表によると、αシヌクレインを陽電子放射線断層撮影装置(PET)で画像化することに成功したそうです。診断技術の確立や、根本的治療薬の開発が進むことが期待されています。


  • αシヌクレインの治療

    αシヌクレインを標的にした核酸医療の治験も始まっています。パーキンソン病は、レビー小体型認知症、多系統萎縮症と同じくαシヌクレインが原因の病気だと分かってきました。

    柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

    ION464(別名BIIB101)

    αシヌクレインを発生させる遺伝子情報を阻害する治験中のアンチセンス医薬品です。多系統萎縮症の患者24人の髄腔内へ、ION464を投与する治験が欧州で行われています。現在、第Ⅰ相試験が実施されました。
    ※アンチセンス医薬品・・・タンパク質の合成を伝えるRNAと結合して機能を阻害・抑制するRNA。

    NBMI

    抗酸化作用のあるお薬で、αシヌクレインが固まるのを予防する作用が期待されています。現在、多系統萎縮症と進行性核上性麻痺の患者16人を対象に第Ⅱ相試験が行われています。

    免疫治療(Lu AF82422)

    αシヌクレインを中和、除去することによってMSAの進行を遅らせ、抑制できる可能性がある抗体治療薬です。米国と日本で第Ⅱ相試験が行われ、結果が2024年2月5日に発表されています。有用な効果は認められなかったとのことです。

  • 「パーキンソン病の最新治療法」

    未来の医療がもたらす希望と進展

    パーキンソン病は、神経系に影響を及ぼす進行性の疾患で、多くの人々の生活に深刻な影響を与えます。しかし、最新の治療法が登場することで、患者やその家族に新たな希望がもたらされています。医療技術の革新は、治療のパラダイムシフトを引き起こし、より効果的で持続可能なアプローチが可能になっています。この進展は、単に症状を和らげるだけでなく、病気の進行を遅らせる可能性さえ秘めています。

    本記事では、パーキンソン病に対する最新の治療法や研究の成果、さらには未来の医療が私たちにもたらす希望について探ります。新しい治療法がどのように生活の質を向上させるのか、一緒に見ていきましょう。

    パーキンソン病とは何か

    パーキンソン病は、主に中枢神経系に影響を及ぼす進行性の神経変性疾患です。この病気は、脳内の特定の神経細胞が徐々に減少し、ドパミンという重要な神経伝達物質の生成が不足することで発症します。ドパミンは、運動制御や感情の調節に関与しているため、その不足は運動機能に大きな影響を与えるのです。

    パーキンソン病の発症年齢は一般的に50歳以上とされており、年齢とともに発症リスクが高まる傾向があります。しかし、若年性パーキンソン病の症例も報告されており、必ずしも高齢者だけの病気ではありません。現在、日本国内では約15万人がパーキンソン病に苦しんでいるとされています。

    この病気の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因や環境要因が複雑に絡み合っていると考えられています。特定の遺伝子変異がパーキンソン病のリスクを高めることが知られており、さらに農薬や重金属などの環境毒素が病気の発症に関与している可能性も示唆されています。

    パーキンソン病の症状と診断方法

    パーキンソン病の主な症状には、震え(振戦)、筋肉の硬直(筋固縮)、運動の遅延(無動)、および姿勢の不安定(姿勢保持障害)があります。これらの症状は徐々に進行し、日常生活に大きな支障をきたすようになります。特に振戦は、安静時に手や足が震えることが多く、患者さんの生活の質を大きく低下させます。

    診断は主に臨床症状に基づいて行われますが、確定診断には神経学的検査や画像診断が必要です。脳のMRIやCTスキャンを用いて他の疾患を除外し、ドパミントランスポーターシンチグラフィ(DATスキャン)などの特殊な検査でドパミン神経の機能を評価します。また、医師は患者さんの病歴や家族歴を詳細に確認し、症状の出現時期や進行の速度を把握します。

    早期診断は治療効果を高めるために重要です。しかし、初期症状が軽微であるために見逃されがちです。患者さんが筋肉の硬直や軽い振戦を感じた場合、早期に専門医の診察を受けることが推奨されます。

    従来の治療法とその限界

    パーキンソン病の治療は、主に症状の管理に焦点を当ててきました。従来の治療法としては、ドパミン補充療法が中心となっています。レボドパ(L-DOPA)という薬が最も一般的で、脳内でドパミンに変換されることで症状を緩和します。しかし、長期間の使用により効果が減少し、運動の変動やジスキネジア(不随意運動)が生じることが課題となっています。 また、ドパミン受容体作動薬やMAO-B阻害薬といった薬物も使用されていますが、これらも限られた効果しか持たず、副作用のリスクが伴います。特に高齢者においては、薬物の副作用が大きな問題となることが多く、適切な投薬量の調整が必要です。 手術療法としては、脳深部刺激療法(DBS)が一部の患者さんに対して有効ですが、手術自体が高リスクであるため、すべての患者さんに適用できるわけではありません。さらに、DBSも症状の緩和に焦点を当てているため、病気の進行を止めることはできません。このように、従来の治療法には様々な限界があり、より効果的な治療法の開発が求められています。

    最新の治療法の概要

    近年、パーキンソン病の治療法において目覚ましい進展が見られます。新しい治療法は、従来の症状緩和にとどまらず、病気の進行を遅らせる可能性を秘めています。これにより、患者さんの生活の質を大幅に向上させることが期待されています。

    新しい治療法の一つとして、より効果的な薬物療法が開発されています。新しい薬剤は、ドパミンの生成や作用を増強することで、従来の薬物療法の限界を克服しようとしています。また、薬物の効果を持続させるための新しい投与方法や、個々の患者さんに最適化された治療計画が導入されています。

    さらに、遺伝子治療や再生医療の分野でも大きな進展があり、根本的な治療法の実現が見えてきました。これらの新しいアプローチは、神経細胞の再生や修復を目指し、病気の進行を遅らせるだけでなく、場合によっては逆転させる可能性もあります。次章では、具体的な最新の治療法について詳しく見ていきましょう。

    薬物療法の進展

    薬物療法の進展により、パーキンソン病患者さんの生活の質は大幅に向上しています。近年の研究により、従来のレボドパに代わる新しい薬剤が開発されました。これらの薬剤は、ドパミンの生成を増強し、より持続的な効果を発揮することができます。例えば、新しいドパミンアゴニストやCOMT阻害薬などは、レボドパの効果を補完し、運動の変動を減少させることが確認されています。

    また、薬物の投与方法にも革新が見られます。経皮吸収型のパッチや持続性注射剤など、新しい投与方法は、患者さんが薬を服用する手間を軽減し、薬物の効果を持続させることができます。これにより、患者さんの生活の質が向上し、日常生活における薬物管理の負担が軽減されます。

    個別化医療の進展も注目されています。遺伝子検査やバイオマーカーの解析に基づいて、各患者さんに最適化された薬物療法が提供されるようになっています。これにより、副作用のリスクを最小限に抑えつつ、最大の効果を発揮する治療が可能となります。個別化医療は、パーキンソン病治療の未来において重要な役割を果たすことでしょう。

    手術療法の新しいアプローチ

    手術療法においても、新しいアプローチが開発され、パーキンソン病治療の可能性を広げています。従来の脳深部刺激療法(DBS)に加え、新たな手術技術やデバイスが登場し、より効果的で安全な治療が実現しています。

    一つの注目すべき進展は、超音波を用いた非侵襲的な治療法です。集束超音波療法(FUS)は、脳内の特定部位に高エネルギーの超音波を照射することで、病変部位を精密に治療することができます。FUSは、従来の手術と比べて侵襲性が低く、回復期間も短いという利点があります。また、FUSはリアルタイムで治療効果を確認しながら進行できるため、非常に高い精度で治療を行うことが可能です。

    さらに、新しいDBSデバイスも開発されています。これらのデバイスは、より精密な電気刺激を提供し、個々の患者さんに合わせた刺激パターンを設定することができます。新しいDBSデバイスは、従来のものよりも小型で、長期間の使用が可能となっています。また、リモートモニタリング機能を備えたデバイスもあり、医師が遠隔で治療の調整を行うことができるため、患者さんの負担を軽減することができます。

    遺伝子治療と再生医療の可能性

    遺伝子治療と再生医療は、パーキンソン病治療の未来を切り開く画期的なアプローチとして注目されています。これらの技術は、病気の根本原因に対処し、神経細胞の再生や修復を目指すものです。

    遺伝子治療は、特定の遺伝子を修正または置換することで、病気の進行を遅らせるか、場合によっては逆転させることができます。現在、パーキンソン病に関連する遺伝子変異を標的とした治療法が開発されており、一部の患者さんに対して臨床試験が進行中です。これらの試験では、有望な結果が報告されており、遺伝子治療が実用化される日も遠くないかもしれません。

    再生医療の分野では、幹細胞を用いた治療が研究されています。幹細胞は、さまざまな種類の細胞に分化する能力を持っており、損傷した神経細胞を再生するために使用されます。最近の研究では、患者さん自身の細胞を再プログラムして幹細胞に変換し、それを移植することで、免疫拒絶反応を避ける方法が開発されています。この技術により、神経細胞の再生が促進され、病気の進行を遅らせることが期待されています。

    これらの新しい治療法は、まだ研究段階にありますが、将来的にはパーキンソン病の治療に大きな変革をもたらす可能性があります。遺伝子治療と再生医療の進展により、パーキンソン病患者さんにとって、より明るい未来が見えてきています。

    パーキンソン病におけるリハビリテーションの重要性

    パーキンソン病の治療において、リハビリテーションは非常に重要な役割を果たします。リハビリテーションは、運動機能の維持や改善を目的とし、患者さんの生活の質を向上させるためのアプローチです。 運動療法は、パーキンソン病のリハビリテーションの中心的な要素です。定期的な運動は、筋肉の強化や柔軟性の向上、バランスの改善に寄与します。特に、ヨガや太極拳などの低強度の運動は、身体のバランスを整え、筋肉の緊張を緩和する効果があります。また、専門の理学療法士による個別の運動プログラムも有効です。 言語療法も重要です。パーキンソン病の進行に伴い、言語機能や嚥下機能が低下することがあります。言語療法士は、発音や声の出し方、嚥下の技術を改善するためのトレーニングを提供します。これにより、コミュニケーション能力が向上し、食事の際のリスクが減少します。 さらに、心理社会的サポートもリハビリテーションの一環として重要です。パーキンソン病は精神的なストレスを引き起こすことが多く、患者さんやその家族が精神的な支援を受けることが必要です。カウンセリングやサポートグループは、患者さんの心理的な負担を軽減し、ポジティブな態度を維持するのに役立ちます。

    患者さんと家族のサポート体制

    パーキンソン病の患者さんとその家族にとって、適切なサポート体制は非常に重要です。病気の進行に伴い、日常生活の様々な面で支援が必要となります。そのため、医療専門家や介護者、コミュニティが一体となってサポートを提供することが求められます。

    まず、医療専門家の役割は不可欠です。神経内科医や理学療法士、言語療法士、作業療法士などが、患者さんの症状に応じた専門的な治療やリハビリテーションを提供します。また、定期的な診察やフォローアップを通じて、治療計画の見直しや症状の進行をモニターします。

    家族のサポートも重要な要素です。患者さんが日常生活を送る上で、家族の理解と協力が必要不可欠です。家族は、患者さんの身体的なケアだけでなく、精神的な支えとしても大きな役割を果たします。介護者としての負担を軽減するために、家族向けのサポートグループやカウンセリングサービスの利用が推奨されます。

    コミュニティの支援も大切です。地域のパーキンソン病サポートグループや患者会は、情報交換や経験共有の場として機能します。また、リハビリテーション施設やデイケアセンターも、患者さんが社会的なつながりを維持し、生活の質を向上させるための重要なリソースとなります。

    未来の医療に向けた展望と希望

    パーキンソン病の治療における未来の医療には、大きな希望と展望が広がっています。新しい治療法や技術の進展により、患者さんの生活の質は飛躍的に向上し、病気の進行を抑えることが可能になるかもしれません。

    まず、個別化医療の進展は、患者さん一人ひとりに最適化された治療計画を提供することを可能にします。遺伝子検査やバイオマーカーの解析に基づく治療は、副作用のリスクを最小限に抑えつつ、最大の効果を発揮することが期待されています。これにより、より多くの患者さんが効果的な治療を受けることができるようになります。

    また、遺伝子治療や再生医療の分野での進展は、パーキンソン病の根本的な治療法を実現する可能性を秘めています。これらの技術は、神経細胞の再生や修復を目指し、病気の進行を遅らせるだけでなく、場合によっては逆転させることも可能です。これにより、患者さんはより長く健康な生活を送ることができるでしょう。

    総じて、パーキンソン病治療の未来は非常に明るいと言えます。医療技術の進展により、新しい治療法やアプローチが次々と登場し、患者さんやその家族に新たな希望をもたらしています。これからも研究と開発が進むことで、パーキンソン病の治療はさらに進化し、より多くの人々が健康で充実した生活を送ることができるようになるでしょう。

パーキンソン病の鍼治療に取り組む柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

私が書きました

森上鍼灸整骨院 柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

薬に頼らなくとも自然治癒力で症状が改善していくよう、患者さんの鍼治療と心のケアに取り組む。若干の滑舌の悪さと陽気さで場を和ませるムードメーカー。持ち前の好奇心と向上心で、日々新しい治療法を模索している。

パーキンソン病の鍼灸外来

お医者さんとは違った角度から検査をして鍼治療に活かしています。

  • カラダの傾きを検査する

    オリーブ橋小脳萎縮症の検査

    オリーブ橋小脳萎縮症では、カラダの傾きが大きくなるほど症状が進みやすいので、カラダの傾きを検査します。傾く原因を作っている姿勢筋を確認しながら鍼治療を進めます。

  • 自律神経の状態を検査する

    シャイ・ドレーガー症候群の検査

    パーキンソン病では、症状が悪化する前に自律神経のバランスを崩すことが多いです。自律神経中枢の障害は体表温度に現れるので、体温から悪化の予兆を調べて鍼治療を進めます。

  • 脳への血流を検査する

    線条体黒質変性症の検査

    パーキンソン病が進行する方は脳への血流が悪化していることが多いです。寝ている状態と起きている状態では血流が変化するので、日常生活で一番多い姿勢で脳への血流状態を調べて鍼治療を進めます。

  • 検査結果に合わせてツボを刺激

    パーキンソン病の鍼治療風景

    検査の結果に合わせて、的確なツボを鍼で刺激していくので、よりパーキンソン病の回復が高まる鍼治療が可能です。