多系統萎縮症のよくある質問

更新/2026.08.24
この記事の執筆者

森上鍼灸整骨院 鍼灸師 相良 明範
【資格・経歴】
・厚生労働大臣認定:はり師/きゅう師お医者さんの治療で効果がなかった家族の体調不良をきっかけに、鍼灸師になることを志す。現在は、総合診療科の治療をメインに取り組む。
感情が表にあらわれにくいが、優しさは人一倍。心と体の不調に悩まれている患者さんに寄り添い、支えになれるような治療を心がけている。
よくある質問をまとめました

ご予約について
電話でのご予約は3ステップ。ホテルのご紹介から本予約までの流れをご案内します。
- 予約はどのようにすればよいですか?
当院へのご予約は、すべてお電話にて承っております。
遠方からお越しいただく患者さんが多く、土地に不慣れな状態でのご来院となる場合がほとんどです。
宿泊先の確保まで含めて、確実にご予定を組んでいただけるよう、以下の3ステップでのご予約をお願いしております。
1.お電話での「仮予約」
まずは当院にお電話いただき、治療をご希望される日程をお伝えください。多系統萎縮症の鍼治療は、1クール14回を集中しておこないます。
1日1回の治療では15日間、1日2回の治療では8日間のご滞在が目安となります。
どなたでも1日2回の治療を選択いただけます。
電話でのご相談を通じて、ご都合に合わせた回数・滞在日数を決めていきます。
※当院は予約制のため、お時間帯によりスタッフ全員が施術や休憩などで電話に対応できないことがございます。
確実にお電話がつながる時間帯は【午前7:00〜午後1:00(13:00)】です。

2.「ホテルのご紹介・確保」
仮予約のお電話の際、滞在日数が決まりましたら、その場で当院近隣のホテルをご紹介いたします。また、長野駅から当院までの無料送迎についてもご案内いたします。
なお、長野市内にご宿泊される場合は、ご予約状況によって送迎をお受けできないことがございますので、あわせてご相談ください。
土地に不慣れな方でも安心してご準備いただけます。
ご紹介をもとに、ご自身でホテルをご予約ください。

3.当院へ再度ご連絡をいただき「本予約」
ホテルの手配が完了しましたら、再度当院へご連絡ください。これをもって「本予約(確定)」となり、スケジュールが正式に決定いたします。
体調へのご負担を考慮し、計画的に治療を進めるための仕組みとなっております。
まずは確実な時間帯(7:00〜13:00)にお電話ください。
- 急に通院できなくなった場合はどうすればよいですか?
体調不良などで通院が難しいと分かった時点で、お電話にてご連絡ください。
なお、送迎車をご予約いただいているケースでは、手配の都合上、前日までにご連絡をお願いいたします。
費用について
検査・鍼治療の費用と、保険適応についてまとめました。
- 検査にはどのくらいの費用がかかりますか?
自律神経のバランス異常や、筋肉の緊張状態、カラダの傾き、脳への血流の状態を調べます。
初診時に15,000円前後の検査費用がかかります。
- 鍼治療の費用はどのくらいですか?
検査結果に合わせて、多系統萎縮症の鍼治療A・B・Cを組み合わせて行います。
A.自律神経失調の鍼治療(シャイ・ドレーガー症候群に伴うもの)は、初診料704円・治療費6,996円・スーパーライザー352円で、初回8,052円が目安です。
B.小脳性運動失調の鍼治療(オリーブ橋小脳萎縮症〔MSA-C〕に伴うもの)は、治療する範囲(部位)により費用が異なります。1〜5部位は1部位704円、5部位からは1部位352円で、1〜5部位は条件が揃えば保険が適応されます。鍼治療で深部の姿勢筋を刺激した後、30分以内のリハビリが効果的です。
C.パーキンソニズムの鍼治療(線条体黒質変性症〔MSA-P〕に伴うもの)は、初診料704円・治療費4,664円で、初回5,368円が目安です。
※別途、1本30円の鍼材料費がかかります。
※事前に治療見積もりを作成しますので、予算に合わせて治療範囲を決めることも可能です。
- 平日夜間や土日祝日でも同じ料金ですか?
平日13時以降、土曜、日曜、祝日は初診時のみ、検査費用と治療費が1.5倍になります。
- 保険は使えますか?
多系統萎縮症の鍼治療・検査費用は保険適用外となります。
捻挫や筋損傷が多系統萎縮症の症状を進行させたり、回復を妨げたりする要素になることがあります。そういったケースでは、捻挫や筋損傷の部分は保険適応となります。
ご来院・滞在について
来院時間や服装、駐車場、送迎など、通院にあたって知っておきたい情報をまとめました。
- 何分前に来院すればよいですか?
初診の方は、予診票のご記入などがございますので、20分前にはご来院ください。
- 治療間隔はどのようになりますか?
まず1クール(14回)の鍼治療を集中しておこない、その後検査をして治療の効果を確認します。
検査結果をもとに、今後必要と考えられる治療回数を当院からご提案いたします。
ただしその後の通院ペースは、ご提案をもとに、患者さんが実際に通院できる範囲をご相談しながら一緒に決めていきます。
ご家族の事情やお仕事などにより、毎回同じ間隔で通院することが難しい方もいらっしゃいますので、無理のない範囲で治療を継続いただくことが何より大切です。
- 治療にあたり、必要なものはありますか?
お薬手帳をお持ちください。
アプリで管理している方は、二年前までさかのぼってお薬の資料をプリントアウトしてお持ちください。
方法が分からない場合は、お手伝いできますので、来院時にお申し付けください。

- どんな服装がいいですか?
普段の服装でお越しいただいて結構です。
当院で診察着をご用意しておりますので、来院後にお召し替えいただきます。
ベッドは個室となっておりますので、お着替えの際だけでなく、治療中も周りの目を気にせずお過ごしいただけます。
- 待ち時間はありますか?
通常は予約のお時間どおりにご案内しております。
ただし、他の患者さんへの急なご説明やご相談などが入った場合には、お待ちいただくことがございます。
- 皆さん、どんな手段で通院されていますか?
患者さんによって様々ですが、初めはご家族と一緒にお車で来院される方が多いです。
お一人での通院の場合は、列車をご利用される方もいらっしゃいます。
その後、お一人でお車で通院される方も多くいらっしゃいます。
- 無料送迎は使えますか?
一日に複数回治療される方は、長野駅から当院までの無料送迎をご利用いただけます。
長野市内にご宿泊される場合は、ご予約の混雑状況によって送迎をお受けできないことがございます。
詳しくは、ホテルをご検討の際にご相談ください。
- 駐車場はありますか?
当院専用の駐車場(30台分)をご用意しております。
車椅子の乗り降りもしやすい広さを確保しております。
院内も完全バリアフリーとなっており、車椅子でも安心してお過ごしいただけます。
- 待合室で飲食はできますか?
食べ物のお持ち込みはご遠慮いただいております。
お飲み物につきましては、待合室に設備がございますので、コーヒーや紅茶などを無料でお召し上がりいただけます。
- 付き添いの家族は、治療中どこで過ごせますか?
待合室にゆったりとした腰掛けをご用意しております。
付き添いの方の専用スペースはございませんが、こちらでお待ちいただけます。
また、車で20〜40分ほどの範囲には、イオンモールでのお買い物や、ゴルフの練習、日帰り温泉施設など、過ごし方の選択肢も多くございます。
季節によっては、りんごやシャインマスカット、栗などの特産品を求めて足を運ばれるご家族も多いです。

病気に関する質問
効果や進行の抑え方、リハビリなど、多系統萎縮症の鍼治療についてよくいただく質問にお答えします。
- 多系統萎縮症(MSA)はどんな病気ですか?
脳の中にごみのようなもの(変性したαシヌクレイン)がたまって、急速に脳の老化が始まる進行性の難病です。進行速度は患者さんにより大きな差があります。
- 多系統萎縮症(MSA)になりやすい人はいますか?
遺伝的に多系統萎縮症になりやすいタイプがあることが想定されています。医学的に証明されていませんが、近親者にパーキンソン病やルビー型認知症の患者さんがいる家系は多系統萎縮症が発症しやすい感じがします。
- 多系統萎縮症(MSA)が治った人はいますか?
進行性の難病なので、治った人はいないです。診断が難しい疾患なので、過去に多系統萎縮症でない患者さんが、多系統萎縮症と診断されていたことがあるかもしれません。新薬の開発も進んでいますが進行を止めるお薬がメインとなりますので、現状の治療に取り組んで症状を進行させないことが大切です。
- 多系統萎縮症(MSA)の進行を遅らせる方法はありますか?
厚生労働省のアナウンスでは、発症から5年で車いすになると言われていますが平均値です。長く歩ける方もいれば5年を経過しなくても歩行ができなくなる方もいます。進行スピードが遅く脳の萎縮が進まない方は、リハビリに取り組まれている方が多いです。
- 多系統萎縮症に鍼治療はどのくらい効果がありますか?
世界基準では多系統萎縮症には2つのタイプ(MSA-C、MSA-P)がありそれぞれ症状が異なりますが、タイプに合わせた鍼治療を継続することで、症状を大幅に改善できるケースが多いです。 新薬として開発されているお薬でも、SARA(世界的に使われている脊髄小脳変性症の評価方法)で0.7ポイント程度の改善ですが、鍼治療をすると5ポイント程度改善することが多いです。
- 多系統萎縮症の鍼治療に問題点はありますか?
お医者さんでいただくお薬とは異なり、施術をする鍼灸師により治療効果に大きな差が出ます。 また保険外の治療になるので、技量の高い鍼灸師ほど治療費が高額となります。多系統萎縮症の知識レベルにも大きな差があるのが現状です。
- 症状が進行した多系統萎縮症でも効果はありますか?
今出ている症状を改善したり、今後の進行を緩やかにしたりできます。 自律神経に異常が出るタイプ(尿の制御ができず、オネショをしたり尿が出なかったりするタイプ)は、症状が急激に進むことが多いのでお早めにご相談ください。
- 鍼治療の効果はどのくらいで出てきますか?
鍼治療の直後から効果が現れることが多いです。ただし間隔を開けると戻ってしまうので、定期的に治療をするようにしましょう。 当院で鍼治療をされた患者さんの中には、治療直後にご家族が見て歩きつきが良くなったとびっくりされる方や、呂律が回らない症状が改善されて電話で話すことができる方も多いです。
- どんなことをしたらいいですか?
骨折をすると症状が急速に進むことが多いので注意が必要です。早めにクラッチ杖を両手について、バランスをとって歩く練習をするのが効果的です。 また、急に立ち上がる動作や、食事中食後には血圧の関係で貧血を起こすことが多いので(起立性低血圧、食事性低血圧)ゆっくりした動作で立ち上がりましょう。寝ている時、声帯の外転麻痺が原因で、高いいびきをかいて呼吸ができなくなることがあります。早めにマスクタイプの呼吸器を使いましょう。リハビリにカラオケが効果的です。
- 多系統萎縮症はどんなリハビリをしたらいいですか?
「らりるれろ」を言えるようにいつも練習しましょう。多系統萎縮症は、舌が動かなくなってくると誤飲性肺炎や睡眠時無呼吸の原因になります。 「らりるれろ」の練習は、小脳変性の訓練にもなります。治療時に鍼で舌根の筋肉を刺激するので、治療の後に舌の運動をするのがおすすめです。また、足や腰に錘をつけて歩くと、バランスをとって歩行練習ができます。
- いびきが気になりますが心配いりませんか?
通常の低い音のいびきなら心配はいりません。声帯が麻痺をすると空気が通らなくなり窒息することがあるのですが、その場合は高い音のいびきになります。 高い音のいびきをするときは、周囲の方は注意して早めにお医者さんに相談するようにしましょう。舌の運動をすることで声帯の麻痺を防げるので、絶えず運動をするようにしましょう。
- ご飯を食べたあと元気がなくなるように見えるのはなぜですか?
多系統萎縮症では食事性低血圧を起こしやすくなるので、元気がないように見えることが多いです。反応がなかったり食事後しばらく歩けなくなったりする場合もあります。
- 眠くなることはありますか?
多系統萎縮症で眠くなることはありません。お薬で安定剤が出ている場合は、お薬の効果で眠くなることが多いです。歩行時に転倒しないように注意をしましょう。 ただ、自律神経の障害が出るので、食事中や食後には低血圧になることがあります。その場合はボーッとしていることがあるので、ゆっくり横になるようにしましょう。