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お薬で効果がなかったら早めに鍼治療をしましょう

多系統萎縮症の症状

多系統萎縮症の症状を説明する副院長 吉池 美奈子

更新/2025.05.03

多系統萎縮症で注意が必要な症状について教えてください。

多系統萎縮症の症状について教えてください。東京都 S.K.さん

いろいろな病院で診断をしていたのですが原因不明で、先日、多系統萎縮症と診断されました。多系統萎縮症はどんな症状が出るのですか?また、どんな症状に注意をしたらいいのですか?

東京都 S.K.さん

自律神経失調の症状が強く出ると、急激に悪化するので注意をしましょう。

多系統萎縮症の初期は、おねしょをするようになったり、階段から落ちたり、字が下手になったりすることが多いです。脳の萎縮は早期に発見できないことが多いので、いろいろなお医者さんを回ることがあります。

貧血で倒れることや、夜間、寝ている時に夢に合わせて体が動くこともあります。

副院長 吉池 美奈子

多系統萎縮症の鍼治療に取り組む鍼灸師 吉池 美奈子

私が書きました

副院長 吉池 美奈子

実家は宮崎の名門鍼灸院。患者さんとスタッフへの配慮、院長のサポートを常に欠かさない面倒見の良い二児の母。自らがジストニアを経験したことから、神経内科の鍼治療を中心に取り組み、患者さんとご家族の双方に寄り添った治療の提案を心がけている。座右の銘は、「1番、患者さんの役に立つ人間になる」。

多系統萎縮症の初期症状

悪化する症状を見逃さないようにしましょう!

自律神経障害、小脳性運動失調、パーキンソニズムの三つの症状が出ます。多系統萎縮症は進行性の難病ですが、進行具合に大きな個人差があります。 初期の症状を見逃さずに治療やリハビリをすると症状の進行を抑えることができます。

  • 自律神経障害の初期症状

    神経因性膀胱と起立性低血圧がとても重要です。病期の初期に現れ始めると進行が早まることが多いようです。

    副院長 吉池 美奈子

    おしっこの障害

    おねしょをすることがあります。初めはたまにですが、徐々に毎日するようになります。トイレに行く回数が多くなったり、おしっこが漏れたりすることがあります。
    ※男性の場合、前立腺肥大と診断され手術をするとおしっこが全く出なくなってしまうので注意が必要です。事実、当院に通院されている患者さんでかなり多い症状です。

    起立性低血圧

    炭水化物が多い食事をとると、食後に元気がなくなったり、意識が遠のいたりします。 症状が進行し始めると、夜間トイレに行く時や、椅子から立ち上がる時に気を失うこともあります。
    ※寝ているときの血圧を基準にお薬が出されるので、血圧を下げるお薬を飲まれている方が多いです。主治医の先生に必ず相談しましょう。
    ※動作をゆっくりするようにすると症状が改善することが多いです。

  • 小脳性運動失調の初期症状

    小脳性運動失調は鍼とリハビリで良い状態を保てることが多いです。

    副院長 吉池 美奈子

    構音障害

    呂律が回らなくなります。電話での会話に困られる方が多いのですが、進行すると誤嚥性肺炎の原因になります。
    ※誤嚥性肺炎を防ぐために、早めにカラオケや発音練習をしましょう。リハビリをすることでしゃべりやすくなることが多いです。

    歩行異常

    歩行のふらつきや不安定さが起こります。階段から落ちたり、転倒したりすることが多いです。
    ※骨折や全身麻酔をするような手術をすると、急激に症状が進むので注意をしましょう。
    ※脊柱管狭窄症と診断されて手術を勧められることがあります。手術をきっかけに症状が急激に進むことが多いです。

    測定障害・巧緻性の障害

    思った所に手を持って行くことができなくなります。ボタンの掛けはめや、字を書くことが下手になります。

  • パーキンソニズムの初期症状

    パーキンソン病と間違われることが多いです。レボドパの量を調整したり、心臓シンチの検査をしたりします。

    副院長 吉池 美奈子

    動作緩慢・反射障害

    関節がスムーズに動かなくなります。足がすくんだり、歩く速度がどんどん早くなったり、後ろに歩こうとすると転倒することが多いです。片膝が曲がって体が傾いてしまうことがあります。

  • 「多系統萎縮症の症状を徹底解説!」

    知っておきたい全てを徹底解説!

    多系統萎縮症(MSA)は、神経系に深刻な影響を与える進行性の病気です。この疾患は、運動機能の低下や自律神経の障害を引き起こし、患者さんの生活の質を著しく損ないます。しかし、MSAに関する理解はまだ十分ではなく、周囲のサポートが欠かせません。

    この記事では、皆さんが知っておくべき多系統萎縮症の主な症状や、その影響を詳しく解説します。さらに、症状の管理方法や日常生活での工夫についても触れ、情報を提供します。病気について知識を深めることが、当事者やその家族の支えになるでしょう。この機会に、多系統萎縮症についてしっかりと学び、一緒に理解を深めていきましょう。

    多系統萎縮症の注意が必要な症状

    多系統萎縮症(MSA)は、進行性の神経変性疾患であり、複数の神経系統に影響を与えます。そのため、早期発見と適切な対応が重要です。まず、MSAの初期症状に注意を払うことが大切です。初期段階では、日常生活における微妙な変化や身体の違和感を見逃さないようにしましょう。例えば、歩行が不安定になる、手足の動きがぎこちなくなるなどの運動機能の低下が見られることがあります。これらの症状は、他の病気と混同されやすいため、専門医の診断を受けることが重要です。

    また、自律神経系への影響も見逃せません。自律神経は、心拍数、血圧、消化、発汗などを制御しているため、これに異常が生じると様々な症状が現れます。例えば、立ちくらみや低血圧、便秘、排尿障害などが挙げられます。これらの症状は、日常生活に大きな支障をきたすため、早期の対処が必要です。

    さらに、MSAは進行性の病気であるため、症状が徐々に悪化していきます。運動機能の低下や自律神経障害が進行すると、患者さんの生活の質が大きく損なわれます。そのため、病気の進行を遅らせるための治療とサポートが欠かせません。日常生活での工夫やリハビリテーションも重要な役割を果たします。

    多系統萎縮症の自律神経障害

    多系統萎縮症では、自律神経系統に障害が生じることが多く、その影響は多岐にわたります。自律神経は、意識的に制御できない体の機能を管理しているため、これに異常が起こると生活全体に影響を及ぼします。

多系統萎縮症の鍼灸外来

お医者さんとは違った角度から検査をして鍼治療に活かしています。

  • 体の傾きを検査する

    オリーブ橋小脳萎縮症の検査

    オリーブ橋小脳萎縮症では、体の傾きが大きくなるほど症状が進みやすいので、体の傾きを検査します。傾く原因を作っている姿勢筋を確認しながら鍼治療を進めます。

  • 自律神経の状態を検査する

    シャイ・ドレーガー症候群の検査

    多系統萎縮症では、症状が悪化する前に自律神経のバランスを崩すことが多いです。自律神経中枢の障害は体表温度に現れるので、体温から悪化の予兆を調べて鍼治療を進めます。

  • 脳への血流を検査する

    線条体黒質変性症の検査

    多系統萎縮症が進行する方は脳への血流が悪化していることが多いです。寝ている状態と起きている状態では血流が変化するので、日常生活で一番多い姿勢で脳への血流状態を調べて鍼治療を進めます。

  • 検査結果に合わせてツボを刺激

    多系統萎縮症の鍼治療風景

    検査の結果に合わせて、的確なツボを鍼で刺激していくので、より多系統萎縮症の回復が高まる鍼治療が可能です。