鍼は脊髄小脳変性症に
多くの成果を上げています。
鍼は脊髄小脳変性症に多くの成果を上げています。
脊髄小脳変性症のよくある質問
更新 2025.01.23
測定障害や構音障害、深部障害が出ることが多いです。測定障害は、コップを掴むときに手前までしか伸ばせなかったり、伸ばしすぎてしまったりする障害です。構音障害は呂律が回らず話しにくくなり、深部障害は姿勢を維持できない障害です。
鍼治療で脳内のホルモンバランスを整えると、体の代謝を上げるホルモンの作用で、神経の萎縮を抑えることができます。
新薬として開発されているお薬でもSARA(世界的に使われている脊髄小脳変性症の評価方法)で0.7ポイント程度の改善なのですが、鍼治療をすると5ポイント程度改善することが多いのでかなり効果的だと思います。
鍼治療はお医者様の治療とは異なり「保険外」になるので、治療法・料金・効果の出方まで大きな違いが出ます。また、脊髄小脳変性症の知識レベルにも差があるのが現状です。
当院の全身検査で状態を診ながら、鍼治療とリハビリをすると効果的なことが多いので、ご不安な事は何でもご相談ください。
今出ている症状を緩和したり、今後の進行を緩やかにしたりできることが多いです。多系統萎縮症と比べると進行は緩やかですが、型によっては急激に進むことがあるので、お早めにご連絡ください。
鍼治療の効果の出方を確認するため、1クール14回続けての鍼治療をおこないます。14回の治療終了後に検査をして、検査結果により治療の間隔を決めていきます。
鍼治療の直後から効果が現れることが多いです。ただし、間隔を開けると戻ってしまうので、定期的に治療をするようにしましょう。
当院で鍼治療をされた患者様の中には、治療直後にご家族が見て、歩きつきが良くなっていると感じられた方や、呂律が回らない症状が改善されて電話で話すことができる方もいました。
小脳は、過去にできるようになった運動を記憶している場所です。脊髄小脳変性症は、小脳の神経細胞が少なくなっているので、今までできた運動ができなくなっていきます。
赤ちゃんの頃から記憶してきた、寝返りやハイハイ、つかまり立ち、歩行を繰り返し行うことで、運動機能の低下を防ぐことに役立ちます。
通院できる範囲で治療を継続することが大切です。後は、ご自宅でのリハビリでしっかり取り戻すことで、良い状態を保てている患者様が多いです。
高齢での発症では進行が遅く、鍼治療の効果も上がる方が多いです。ただ、年を重ねるほど足は弱くなってくるので、転倒によるケガに注意しましょう。
私が書きました
森上鍼灸整骨院 鍼灸師 相良 範明
お医者様の治療で効果がなかった家族の体調不良をきっかけに、鍼灸師になることを志す。感情が表にあらわれにくいが、優しさは人一倍。心と体の不調に悩まれている患者様に寄り添い、支えになれるような治療を心がけている。