小脳は、体のバランスを保ったり、筋肉の動きをスムーズに調整(協調運動)したりする働きを担っています。ここが障害されると、お酒に酔ったような症状が現れます。
2-1. 歩行の障害(体幹失調)
バランスが取りづらくなるため、両足を広げて(開脚歩行)ふらふらとよろめくように歩くようになります。
お酒に酔ったときの「千鳥足」によく似た状態になり、進行すると転びやすくなります。
2-2. 手先の障害(四肢の失調)
字がうまく書けない、箸が使いにくい、服のボタンがはめられないなど、手先の細かい動作が不器用になります。
また、物を取ろうとする時に手が行き過ぎたり手前で止まったりする(測定障害)ほか、目標に近づくにつれて手が震える(企図振戦)こともあります。
2-3. 言葉の障害(小脳性構音障害)
口や舌の筋肉を滑らかに動かせず、ろれつが回らなくなります。言葉の音の長さが不規則になり、途切れ途切れに話したり(断綴性言語)、突然大きな声が出たり(爆発性言語)と、酔っ払っているような話し方になることがあります。
2-4. 眼球の障害
眼球が細かく揺れる(眼振)ことや、動くものを目で追うのが苦手になることがあります。ピントが合わず物が二重に見える(複視)こともあります。
2-5. 飲み込みの障害(嚥下障害)
気管を閉じる運動などのタイミングが合わず、食べ物や飲み物を飲み込む時にむせやすくなります。